2ケ月弱の日本での休暇は思っていた以上に短く感じた。
年賀状を出せなかったので”寒中お見舞い”を書いたり、新年会を兼ねた集まりで中国での生活の模様を話したり、携わっていた地域活動につかの間の復帰をしたり、果ては税金の確定申告の手続きをしたり・・・。
一方、頭の中では何か新学期からのことが頭から離れなかった。 経貿学院に着任するに際しては尺八やケン玉、ヨーヨー、だるま落しなどの日本の遊び道具などを持ちこみ、これは学生たちとの交流に大いに役立ったが、それをもっと深めたいと考えていた。北京時代には分からなかったが、学生たちが一番関心のある日本のカルチャーはアニメでありマンガであることを初めて知った。授業を始めるに当って書かせた「自己紹介票」に少なからぬ学生がアニメ・マンガへの興味を挙げていた。(このことについてはまた後日紹介する予定である) そこで帰国中に中古本の”ブックオフ”に行き、日本および中国で人気のコミック雑誌と単行本を30冊ほど選んで買った。またフィギュア(キャラクターの人形)の街としても知られる秋葉原をぶらついて、安く手に入るフィギュアを買い集めた。
宿舎の室内には富士山や桜、紅葉などの風景、京都や東京タワーなどの観光名所等々の大型ポスターで飾って日本情緒を出したかった。観光土産店を訪ねてそれらを探したが、気に入ったものは1枚2、3千円もする。それでカレンダーの写真を思いついた。勤めていた会社に行けば引き取り手のないカレンダーが各職場にいくらでも残っているはず・・・と思って訪ねてみたところ気に入るようなものは一つもなかった。仕方がないので絵葉書を買って代用することにしたが、アニメ・マンガにしろフィギュアにしろポスターにしても全ては自弁なので満足はできず心残りがした。
中国への荷物には紋付き袴一式も入れた。後日談としてこれは大人気で、私自身だけでなく学生にも着せて大喜びされ、次の休みの時には浴衣も追加したのであった。
下の写真は学校に戻ってから宿舎に飾ったところである。 左=新たにマガジンラックを買ってマンガやコミック雑誌を並べてリビングのコーナーに置き、学生に自由に貸し出した。フィギュアーはラックの上とテレビの上(写真中)に置いた。これらフィギュアはアニメ好きの中国人には”垂涎の的”なのだそうだ 右=ポスター代わりの絵葉書を並べてラミネート処理したものを室内の壁の数か所に吊るした(参考までこの写真はサクラや日光東照宮、日本の城など) 前書したように、私には満足できない”品揃え”だったが幸い学生たちには好評だったのが救いであった。