私は朝、新聞を読むのが日課であり、趣味である。
特に登校や出社なんてない現在の身分では、ほとんど寝起きに玄関の新聞受けから取って床の中で読み始める。家内から朝食の催促がなければ大体1時間半くらい目を通し、読み残しあれば食後適当な時間に読む。
今朝(2月14日)の記事で目に止まったのが、読者投稿欄に載った「美術館での模写に柔軟な対応を」という投書。フランスに住んでいる美大卒のお嬢さんが一時帰国していて、都内の美術館で目を引かれた作品をスケッチしようとしたところ、係員が飛んで来て制止されたという。その後学術員が出て来て条件付きで許してくれたが、欧米の美術館では子供たちや美術愛好家による模写は当たり前の光景であり、日本の美術界の閉塞感を感じたという。
私は美術に詳しい方ではないが、仕事などでヨーロッパに行った折にはパリのルーブル美術館とかウィーンの美術史美術館などを覗いて来た。そして感じたのが、展示されている作品と観覧する人たちが実に身近な関係なのだ。例えば、日本なら分厚いガラス越しで見るようなルーブル美術館の「モナリザ」はごく身近に見られたし、ミロのビーナス像はその隣に並んで記念写真を撮ることも出来た。
そして、何より画学生たちが床に座って展示画の模写をしていた。画学生たちのこうした光景はウィーンの美術館でも同様であり、投稿者の言われる通りである。
日本の、例えば上野の美術館や博物館などではどうだろうか?新聞投稿者の慨嘆思うべし・・・である。