なかなか進まないコロナワクチンの接種に関連して、ドラッグストアを全国展開している「S薬局」が会長(=創業者)の特別の優先接種を図ったことが非難を浴び、一日にして全国に悪名を轟かせた。
   一斉に報じているテレビや新聞によるとS社は当該地域に貢献があり、それを傘に着て秘書が会長夫妻の優先接種について強硬にねじ込もうとしたそうだ。市の担当者が「特別扱いは出来ない」と応えると「(お前じゃ話にならない)上を出せ、上を!」と執拗に要求を重ね、困り果てた副市長が一旦は仮り予約の指示した。 しかし地元有力紙にすっぱ抜かれて予約を撤回、その経緯が全国に報道されてしまったという顛末である。
   今やちょっとした商店街でも100mも歩けば3軒や4軒のドラッグストアが並んでいる。S薬局もその一つである。そんな競争のご時世に何という恥を晒したものだ。店頭の従業員も泣いているに違いない。
   
    でもそこでだ、別の見方もしてみよう。
   S薬局は地元地域に多大な貢献をしているというのだから、ここはその感謝の気持ちを表して会長夫妻の2人くらい優先してやってもいいではないか。メディアも綺麗ごとを並べるばかりが能ではない。
    秘書は会長の実績や人柄を忖度して、会長のために一命を賭してでもと頑張ったのかも知れない。美しい師弟愛、会社愛と褒めてやってもいいのではないか。
   コロナ感染の沈静化に手をこまねき、ワクチン接種に至っては先進諸国最低レベルという政府こそがこの事案の根本原因であり、そちらに批判の目を向けるべきではないか・・・と。