”国民総背番号制”と評判が悪かった「マイナンバー」制度。2015年に個人番号(マイナンバー)が国民に通知されて以来、マイナンバーカードの交付が一向に進まない。個人にとって交付手続きが煩わしい反面、メリットが感じられないからだ。
   業を煮やした国は今流行りのポイント付与を餌に、マイナンバーカードの交付を促そうとしている。カードの交付を受けた者には買い物などの支払いに使える5000ポイントを付与するというものである。

    私もいずれカードを取得しなくてはならないんだったらこの機会にと思って手続きを行ったが、これがまた予想以上の煩雑な手間がかかった。まず手始めにカードの交付申請をしなくてはならないが、市役所の窓口で受け付けてくれるわけではない。具体的にどうするか市の担当者に聞いた際、「煩わしい手続きを5000円で釣るということですね」と皮肉を言ったら苦笑い風の返事が返って来た。とにかくまず交付申請書を郵送する。

  1か月くらいして交付通知書が届いたが、カードは市の交付窓口に予約して受け取りに行かねばならない。幾つかの必須書類と自己の暗証番号などを用意して市役所に出向き、どうにかマイナンバーカードの交付を受けた。
   マイナンバーポイントのことを聞くと、それはもう市の業務から離れるそうだ。それでスマホのサイトで手続きしようとしたが挫折。一応市に相談窓口を設けていると言うので、日を改めて窓口に行って手順の説明を聞いた。

   ポイント獲得はオンライン決済できるカードを持ってないとダメという。その中の一つにSuicaがあったので今度は画面の大きいパソコンでトライしてみたが、Suicaでもオンライン決済の会員でないとだめという。今度はその手続きをしたものの手続き未了。市の窓口で「コンビニのATM」でも手続きできると聞いたので、近くのコンビニで何とか”完了”の文字が出た。
    しかしATMから出て来た伝票には「マイナポイント申込み」とあるだけで「完了」とか「済み」とかの字はなく、申し込みしただけなのか分からない。コンビニの店員に聞いても分からない。またネットで検索して国の窓口に確認の電話をし、やっとの思いで「マイナンバーカードの交付とマイナポイントの付与」の手続きが済んだことが分かった。

    この間どうしたらよいか分からなくて電話で質問すること6回。国の制度に応ずるため国民はこんなことをせねばならないのか。国は人民の手間は只と考えているのだろか。新政府は印鑑を廃止して行政手続きを簡素化すると公約したが、本当にこんな煩雑な手続きで国民に無駄な労力を強いないで欲しいものだ。