昨日(23)日のフィギュアスケートのフリーを終えて、メダルには手が届かず4位だったけれど宮原知子選手には「本当によくやった。おめでとう」と言ってあげたいと思った。というのも、金・銀メダルのロシアの2人の選手はもう別格で、異次元の世界から降りて来た妖精である。得点では3位のカナダ・オズモンド選手にも遅れは取ったものの、宮原選手は持てるものを出し切った渾身の演技であった。勿論自己最高得点で、演技が終わった瞬間に今まで見たことがないガッツポーズをした。いつもインタビューなどでははにかみ、自信のなさそうな受け答えをしているが、こんなに全身で喜びを表すのを見たことがない。
インターネットで見た記事なのだが、キャスターの松岡修造さんが、宮原選手へのインタビューで「おめでとうございます」と声を掛けたことに賞賛の声が上がっているという。「残念でしたね」ではなくて、力を出し切れた演技に「おめでとう」と言えたのはアスリートをリスペクトする松岡さんらしい言葉だったというのだ。私も同じ考えなのである。
これを機に更に宮原選手が成長することを期待している。それにしてもロシアの2人はすごい。
もう一つ五輪の話題。日本期待のスケート女子団体追い抜き戦(今や「パシュート」と言った方が通りがよいが)は、決勝でオランダを破って期待通りに金メダルを取った。1チームは4人でその内の3人が滑り、本来は相手チームの1人でも抜いた方が勝ちになるが、現実には3人目の選手のゴールのタイムで勝負が決まる。そして勝負のポイントは3人の中で遅れる選手が出ないよう、チームワークで滑走時の風圧を如何に調整するかがカギになるとのこと。3人の選手の持ちタイムを合わせるだけなら、スケート王国のオランダに勝てるわけがないが、そのチームワークで日本に一日の長があったわけだ。日本チームは年に300日の合宿を重ねてそれを追求して来たというが、それを可能にする助成金が国から出ているようだ。やっぱり有望種目、人気種目はそういう資金が得やすい。これで女子のスピードスケート種目だけで金2、銀2、銅1のメダルを量産した。
一方、個人の持ちタイムでは劣るがチームワークでメダルを獲った例としては夏の五輪の男子400mリレーがある。よく知られた「バトン受け渡しの技術」も日本独自の智恵の所産である。