最近の中国の脱炭素社会への動きが注目されている。これまで中国はなりふり構わぬ近年の急速な経済の発展の陰で大気や排水の環境汚染大国となり、PM2.8に代表される北京などの大都市の大気汚染は目に余るものがあった。しかしその汚名返上にやっきになったか、真の先進経済大国を目指すことに目覚めたのか、最近ニュースになっているのが脱CO2社会への政府指導の舵切りである。石炭火力発電から風力発電や太陽光発電など再生可能エネルギーへ、ガソリン車からEVカーへの転向などは日本を遥かに越えるスピードで取り組んでいると伝えられる。日本も火力発電依存度を引き下げる方向ではあるが、政府及び電力会社は福島原発事故があっても原発志向は一向に変わらない。EVによる脱ガソリン車も中国や欧州勢に追われて、トヨタがやっと本腰を入れ始めようとしている段階である。一時はアメリカに次ぐ世界第二位の経済大国となった日本。その後中国にGNP(国民総生産)で抜かれことは人口数で10倍もの違いがあるのだから仕方がないが、技術立国日本にあぐらをかいていたせいなのか、その地位さえ危うくなって来たと言えるのだろうか。


日本が誇る高い安全性の新幹線に重大ヒヤリ事故があった。11日の博多発東京行きの新幹線「のぞみ34号」が台車亀裂の状態で高速走行した一件は飛行機などのヒヤリ事故に使われる「インシデント」と位置付けられた。最初の停車駅小倉を出たところで乗務員が異臭を感じ、その後岡山で乗り込んだ保安担当員が異音も感じながら結局名古屋駅まで走行し、そこで異状を発見したという。車両の台車に破断寸前にまで亀裂が入り、高速運転中の脱線転覆という大事故に繋がる可能性もあったとのことだ。1964年の開通以来50年以上、一件の人身事故もなかった新幹線の安全神話に重大な警鐘が鳴らされた”事故”であった。