東京は3日前に開花宣言が出たところで天候の方は三寒四温。街なかで見かけるサクラはまだ芽が出た程度のものからチラホラ咲いているものまで樹の個体によってかなり違いがある。その中で我が家のすぐ近くにある教育会館前のサクラの樹3本の内、1本は5分咲き位にまでなり(下の写真)残りが2から3分というところである。毎年3本が揃って見事な花を咲かせて会館利用者の目を楽しませてくれる。今年は例年より早く満開になることは間違いない。

このところ中学生と幼児の痛ましい死のニュースが続いていて文字通り胸が痛む。
中学生では親の虐待、部活指導教官によるシゴキや暴行、同級生などによるイジメやリンチ等々で命を奪われ、あるいは自らの命を絶っている。最近では間違えられた万引きの記録により高校推薦が受けられずに自殺したことが大きな反響を呼んでいる。
幼児が親に殺されたり、容赦ないせっかんや暴行を受ける被害の報道も後を絶たない。人間の血が流れているとは思われないような所業であるが、その多くは親が内縁関係にあり、言葉を選ばずに言うなら「セックスが目的で結びついた二人には子どもが目障りで邪魔だった」 ことに尽きるのである。
実は私は東京都の民生委員・児童委員の委嘱を受けている。児童福祉法の地域における担い手となるべき児童委員は民生委員をその任にあてることが法で定められており、かくして私はこうしたニュースに接する度に胸が痛むと同時に自分の担当する地域で起こったらどんな気持ちに陥るだろうかと身の縮む思いがするのである。
今日は新聞の折り込みチラシの中に学習塾が目についた。日頃も多少はあったのだろうけれど、考えてみたら今は進学、進級の時期なのだ。
そして大概有名大学や高校への「合格実績」のかっかくたる実績が大書されている。例えば東大〇〇名、早慶△△名!!・・・等々。だがみんなが気づいているように、各予備校のが発表する合格者を合計すると例えば東大など合格定員を超えてしまう。1回でもその予備校の模擬試験を受けたり、夏期講座などを受ければ「当予備校の成果」となるのだから、誇大宣伝もいいところである。
話変わるが、過日の朝日新聞で「自分(中学生)は休みの日にのんびり過ごすのが大好きだが、なぜ休み(夏休みなど)には宿題がいっぱい出て、なぜ休み明けにテストがあるのだろう。教科書以外に学ぶことはたくさんあるはずなのに」という読者投稿に対する4通の意見が載っていた。それぞれ詳しくは略すが、結局は競争社会の成せるわざなのだろうと思う。親は子の進学(受験)競争を勝ち抜くために学力アップを望み、それを学校に期待する。学校では学校間の競争に、教師はクラス間の競争に負けまいと休み中の生徒の指導にまで気を使う。こうして生徒は宿題漬けになり、おちおち休めないのではないだろうか。
幸か不幸か我々の小・中学校時代は大した宿題の記憶はない。確か夏休みに「宿題帳」みたいのがあったが、1日1ページだったろうか、序盤の1週間くらいで終わらせて、あとは遊び呆けた。そもそも夏休みはどうしてあるのか。うだるような夏の盛りに勉強などはかどらないから休校にしたはずだが、今は家では勿論、学校にも空調を入れよという時代である。何より少子高学歴志向の社会だ。かくして小・中学生から”ゆとり”の時間が奪われることになるのだろう。