台風18号が去った後、秋晴れの良い天気が続いている。2020年の東京オリンピックはこんな時期にこそ迎えたいものだと思うが、既に7月24日から8月9日までの開催が決まっているという。前にも書いたようにオリンピックの最大スポンサーとなるテレビ局側の意向によるものとかで、東京の気候としては最悪の時期と考える。

   今朝の朝日新聞の一面と社会面にわたって、『日中関係「大事なのは一人ひとり」 小沢征爾さんは語る』というインタビュー記事が載っていた。
   記者が「日中関係が冷え込んでいます」がと問いかけると、「冷え込んだって言っているけど、それは政府の人が冷え込んだんだ」「俺なんか全然冷え込んでいない」「政府がどう言ったからとか、新聞が書いているからではなくて、大事なのは一人ひとり」と語気強く語ったそうである。
   世界的な指揮者である小沢氏は旧満州の生まれであり、現在中国の音楽界とも交流があるという。
   私は先日中国へ行ったばかりでその様子をブログに綴ったところだが、この記事を読んで「全くその通り」と共感した。

   また、社説のページの署名記事のコラムに『憎悪の倍返しはごめんだ』という、日韓関係の冷え込みを憂える記事が載っている。これを読んでも思うことは、政府は必ずしも民意を代表しておらず、むしろ民意に反しているのではないかとさえ感じられ、またメディアも反感を煽る側に回っていると感じるのである。双方の国に危機感を募らせて良いことは一つもないはずだが、危機感を募らせ仮装敵国を作ることで民意を操ることは為政者の常套手段だ。北朝鮮や中国がその典型であり、いまや韓国と日本もその仲間入りをするのか。東アジアに平安がやって来るのか、「大事なのは一人ひとり」をどのように拡げたらよいのであろうか。


[今日の花] 

    
    キクイモ菊芋:キク科)    ミズヒキ水引:タデ科)    ヒナタイノコヅチ日向猪子槌:ヒユ科)

    
  ヤマジノホトトギス(ユリ科)     ツルボ蔓穂:ユリ科)   ムラサキシキブ紫式部:クマツヅラ科)