10日前の7月6日に「原子炉の循環冷却が本格軌道?」というタイトルで、 原発所内に貯まった放射能汚染水を除染・循環して原子炉を冷却する「循環注水冷却システム」が稼働始めたことを取り上げた。  東電から7月2日にこのシステムへの完全移行が発表され、6日の時点では運転も安定したかに見えた。

  ところが今日の新聞によると、3段抜き見出しで「汚染水浄化 不具合続き」「水漏れ・停止 1ケ月10回超」とあった。なあんだやっぱりか、とため息が出る。
   このシステムは心臓部にあたる汚染水の浄化装置と原子炉を既存のタンクや配管を結んだ総延長4kmにおよぶ長大な循環経路になっている。こう聞いただけでもトラブルのないのが不思議と思わせる。ブログで取り上げた6日以前にもトラブル続きだったわけで、私はこの様をドロナワと評した。
  しかしそれでもやっと安定運転かと、胸を撫で下ろしつつあったところだが、その後もトラブルや不具合が起きていたのだ。
  その内容もまたお粗末極まりない。「本来自動に設定する弁が手動になっていて、装置が停止した」とか「弁の開・閉の表示が誤っていて、汚染水が素通りしていた」等々。このため装置の稼働率は70%台で、貯まった汚染水を年内になくすという工程表も困難視されている。
  原子炉の冷却安定化とこれ以上の放射能汚染防止のための頼みの綱である。これ以上付近住民や国民を裏切らないで欲しい。

   この話題はいつまでも心に重くのしかかる。少し話題を変えよう。

   昨日の新聞になるのだが、「魁皇、千代の富士超え」「前人未到 1046勝」と見出しが躍っている。 大相撲の大関魁皇が、破られることはないと思われていた千代の富士の通算勝ち星をとうとう抜いたという記事である。
   しかし単純に千代の富士を越えた、と言うことはできない。記録に達した年齢や所要場所数が大分異なる。千代の富士は横綱という立場で、無様な成績は許されないから35歳で引退をしたが、魁皇はすでに38歳になっている。そして何より近年の相撲内容は全く芳しくない。
   直近の丸4年間、24場所で二ケタ勝ち星(10勝以上)はたった1回しかない。大関は二ケタ挙げることは最低の責務で、「クンロク(9勝6敗)」というのは弱い大関、ダメな大関の蔑称に使われるのだ。先般引退した千代大海とともに魁皇は長い間「クンロク大関」を張って来た。
   だが、後に続いた琴欧州や日馬富士や把瑠都などは大関になった途端に「クンロク」化してしまい、大関の権威は地に堕ちている。
   魁皇が賞讃される所以はガンガン勝ち星を挙げているからではない。誰から見ても分る満身創痍の体で土俵を勤めている真摯な姿が共感を呼んでいるのだ。負けが込んでもこれだけ観客の声援を受ける力士はそうザラに出るものではなかろう。残念ながら私は力士としては評価していないが、力士以前の人間として拍手を送りたい。


[今日の花] 

エノコログサ
(写真左)
   どこにでも見られる野草で、ネコジャラシと言った方が通りがいい。エノコロとは「犬っころ」の訛りで、犬の尻尾に似ている草だからエノコログサ。ネコジャラシは想像の通り、これを猫の目の前で揺らすと、猫がじゃれつくからという意味で付けられた。一つの草に犬と猫が名前の由来になっていて面白い。

ギボウシ(写真右)
   前に仲間のオオバギボウシが登場した。林間などで群生していて、名前の由来は、蕾が寺社の階段や欄干の柱などの頭についている飾り物「擬宝珠(ぎぼうし)」に似ているから。