大切な人を失った後って
お葬式をしたり
遺品を整理したり
いろんな手続きをしたり
そんなことを
こなしながら
ゆっくりと悲しみを消化して
少し強くなって
次に進んで行けるんだと
思ってるのよ
だから
母にも
そうさせたかった
少しでも
ところが
根っからのお嬢様気質の母
加えて
若干の痴呆…
今までが
全て父に依存していた母は
多分
片付けや整理は
私が帰ってしまった後
やるだろうけど
それ以外は
さっぱり…
言って聞かせてみて
問い合わせの電話ぐらいは
掛けてもらおうとしたけど
先方が出たら
私に受話器を押し付ける始末
私が
書類を書いたり
担当の人と話し合ったり
ガシガシやってる横で
お父さんおらんから
何にもわからんと
ぼんやりしたり
この窓口では
ゴーヤの種がもらえただの
あっちの窓口で
人がたくさん並んでるから
見てみろだの
まったくの超マイペース
父が亡くなる直前まで
気にかけていたのは母のこと
こんな頼りなくて
見ようによっては
屈託のない母が
きっと可愛くて
心配で心配で
仕方なかったのかもしれない
女は
こういう風なのが
幸せになれるんだろうな
