先日、正午のお茶事を勉強させて頂きました。カリフォルニアにいてもこの様な貴重な経験ができるなんて本当に感謝感激です。
こちらは前日作った主菓子、季節の無花果とザクロをふんだんに使った水羊羹です。秋の気配と少しだけ夏の名残を感じつつ、〝秋の音〟と銘名。
今回は裏方の流れをお勉強したので主にお料理を紹介します。
一文字。まだ芯が残っている状態
向付の平目の昆布締め。山葵には山葵の茎を刻んだものを添えます。紫蘇の穂、出す直前に加減酢を。
今回は裏方の流れをお勉強したので主にお料理を紹介します。
前日にやる事は結構あります。というか、当日をスムーズに運ぶにあたっていかに下準備をしておくか、がポイントです。当日にあまり手を掛けなくていいようなメニュー決めにする、などもポイントなんですね。
こちらは前日のお味噌汁作り。赤味噌をすり鉢で擦ることからはじまります。少しずつ白味噌を加えて合わせ味噌にしていきます。
因みに、夏は赤味噌の割合が多めで冬は白味噌の方が多いそうです。
そして、この後ザルで3回も越してお味噌の大豆が舌にあたらないようにスムースにします。なんて手の込んだお味噌汁!
当日。
当日朝から大忙し!!
ご飯炊きは鉄鍋で。
一文字。まだ芯が残っている状態
向付の平目の昆布締め。山葵には山葵の茎を刻んだものを添えます。紫蘇の穂、出す直前に加減酢を。
この後一献目の酒を出し、一口大ずつによそった飯器を出して汁変えを申し出ます。
この後3度目の飯器。中央にこんもり盛ります。そして。箸洗いは松葉昆布を添えて。
箸を落として懐石は終わりです。
続いて初炭点前。
お炭がくまれたら主菓子をお出しします。
金粉を載せて。
中立をして濃茶点前。
アメリカで日本の食材を揃えるのは簡単なことではありませんが、カリフォルニアに居てこその食材をつかったもの、無いなりの工夫があったり全く別のアイデアがふったりと、とても勉強になります。
日本にいてはできない経験、宝物です。