SoundConsciousF
ここはあの時間と空間の
偽物の森
だから、
この作品の朗読化・掲載を
私は少し悩みました
なぜなら
本当のSoundConsciousでなら
この作品は必ず忌避されるタイプの
そういう作品だから。
結末がどうあれ、意気込みがどうあれ
切り取った一瞬に不快感が交じるようなら
ラジオという媒体の特性上
【その不快感】以外を聞き逃す可能性があって
不快感だけを残し
聞き終わってしまう人がいる
だから、きっと、
姉様がこの作品を
どう受け取るかはわからないけれど
本当のSoundConsciousでは
きっとこの作品は読まれないのです
でも。
ここは禍々しき、偽物の森
ホンモノで語られないものでも
ここでは語られてしまう
私の森の言の葉は
私によって語り、散らされる
今でも、毎年春に訪れる
私の中の本当の私
向き合うべき本心
ソレに向き合いました