くるり、くるりと・・・ | Forest

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なんか詩とか描いてます

脇に置かれた小さなモニタに映し出された

愛しいあの方を模した拙い写し絵は

 

それでも目元口元に面影を宿し

こちらをじっと見ては

 

時折、髪を揺らし 舞動く

 

 

華奢な右肩をくすぐる

紫色に染めた髪は

私がじっと見つめ続けた執着のせいなのか

 

その【色】の変化に気がついたのは

二人目なのだという

 

間も無くまた、

15分の逢瀬の日が来る

 

多くの【私達】の中の【私】として

前回伝えそこねた言葉を伝えられるのか

 

愛してる

愛してる

愛してる

 

恋してる

恋してる

恋してる

 

けして越えられぬいくつもの壁を

 

それでもその向こう側へ

この揺るぎない気持ちを伝えることが

 

何ら見返りがないことを覚悟の上

その上で

 

愛していること

恋していること

 

それさえ伝われば

もうなんだって良い

 

脇に置かれた小さなモニタに映し出された

愛しいあの方を模した拙い写し絵は

 

それでもなお

 

くるりくるり

 

微笑み

揺れ、舞動く