世を忍ぶ
仮嘘の声が
定まりゆく
絶対に明かせない
絶対に漏らせない
絶対なる秘密を守る中で
青春
雑音
嘘の声
ノイズを敢えて混ぜた
頭に響く
我が声に
調整の
調整に
調整を重ね
【声】
そのものは
誰も知らない
私の声に定まりゆく
あとは、
そも会話の経験が乏しい私が
話しているはずの会話を
ほとんどしていない私が
侵食が進む
仮染の肉体で
如何に思いを声に載せるか。
研鑽に
研鑽を積む
定まりつつあるのだ
我が声の
現身が。