偽りの仮面が馴染みだしても
姿勢が歪めば視線が泳ぐ
非ぬ方に揺れる髪
気を抜けば上を向く顎
自分自身より細かい制動を求められる
それでも
使いこなさねば
あの方に
あの方に見せるため
無理を推して作ったもの
すこしでも
すこしでも
あの方が喜んでくれるなら
偽りの仮面を着こなす姿勢に
ピンと筋が通る
偽りの仮面
偽りの視線
心の中にだけは
姿勢を正して
見つめ続ける
私のための戦い
待っていて!