そばにいて
ただ生きていてくれる
生きるための全て
暖かいもの
それを亡くしてしまった今は
けれども
いくら否定しようとも
心の中ではずっと生きていて
思い出の中の
姿を
声を
温もりを
吐息を
日々、描いて暮らしている
もう、
どんなに望んでも
与えられない
在りし日の姿を抱きしめ
新しいパートナーを
迎えることも拒み
ずっと
ずっと
徐々に失われていく記憶と
増え続けていく肖像が
孤独であることを選び
悲しさと
寂しさと
空虚な温もりの残像を
抱きしめ続け
孤独に苛まれながら
孤独を愛おしみながら
薄れていく記憶を
この世に留めていく為に
暖かさを
温もりを
描き出し続ける事で
消えない
消せない
かけがえのない思い出と
添い遂げるために
今日も明日も
描き続けるのだろうね
きっとそれが
最後に残された
悲しい
哀しい
幸せ
誰にも奪うことができない
生きるための全て
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