差し伸べられた手あんたはいつだって 差し伸べられた手を選り好みし あれは嫌だ これは嫌だ 駄々をこねる そうやって 子供のように 泣きわめき続ければいいよ 藁をも縋るものしか 助けることは出来ない 愛すべきはずの者たちを 抱えながら 愛すべきはずの者たちに 引きずられ 堕ちてゆくのね あんたが絶対に嫌がった奈落へ この手を払い除けたのは 他でもないあんただもの 知らないわ