あなたの心の向かう先
あなたが私を気遣う気持ち
あなたが私を思う心が
たとえガラス細工を扱うような
恐れと不安
心配と繊細
僅かではない恐怖
もし、それらを伴うものだとしても
わたしの言葉が
わたしの心が
あなたの心を素通りせずに
わたしの事が無視できずに
結果
あなたの気持ちのベクトルが
幾ばくかでもわたしの方に向かうなら
それは他ならぬ
わたしへの愛情と
わたしは知っているから
それは他ならぬ
わたし自身が
過去
誰かに向けた想いと
とても
とても
似てるから
それは他ならぬ
わたし自身が
過去
あの子から欲しかった
とても欲しかった想いに似てるから
わたしは
わたしは
わたしは
どうしても
どうしても
幸せを感じてしまうから
わたしから
わたしから
わたしから
逃げることもできず
拒絶することもできない
あなたの
あなたの
あなたの
気持ちのベクトルを
強引に
強引に
強引に
わたしの方へ
誘うでしょう
それは
わたし自身が
過去あの子へ向けていた
気持ちのベクトル
その
報われない
報われない
報われない
けれど
幸せで
幸せな
幸せの
感情を
あなたにも
いついつまでも感じて欲しいから
毎日
毎時
毎秒
狂おしいほど
頭の中をいっぱいに想っていた
あの痛々しい幸せを
あなたにも感じてほしくて
わたしがあの子を抱きしめられなかったように
あなたにわたしは抱きしめられないけれど
わたしはあの子と違って
けしてあなたから消え去ってしまわないから
どうか日常の至るところに
わたしの面影を抱いて
日に日に増していく
狂おしい愛の痛みを
あなたの肌で
あなたの髪で
あなたの唇で
どうか
感じ続けてください
どこにもいないわたしは
どこにでもいるわたしだから
あなたは
けして逃げられないのだから