私と貴女をつなげるものは
音のない文と
筋書きのない声
どこにもいない私と
其処にいても触れてはいけない貴女
だから私は不安になる
私の文には音がないから
貴女の声だけが
今は私達をつなげるもの
私の文には音がないけど
きっと貴女に届いているはず
だけど貴女のエコーがないと
どこにもいない私は
どこにもいないから
どこにもいない私が
たしかにあの時
貴女に恋文を飛ばしたと
どこにもいない私が
たしかにあの時
其処に存在したはずと
貴女につながっていたはずと
貴女につながっていたはずと
私には確信できないから
私は季節外れのアサガオの花を
未だにぎゅっと抱きしめながら
読みきれないほどのたくさんの文を
貴女に送りつけては
私はここに居るはずなんだよ
自分でも確信の持てない
私の
私自身の存在を
私自身ではなく
他の誰にでもなく
貴女に問うているのです。