森への来訪者 | Forest

Forest

なんか詩とか描いてます

私が真っ赤な血を吐きながら

踊りながらこの森を染めているうちに

 

いつの間にかこの森に

予想外の人が来るようになった

 

およそお呼びでない

全く想定していない

ある意味邪魔でさえある

 

予想外の人が来るようになった

 

 

でも、どうせあなたが来ないなら

 

狂った馬鹿の私が

血溜まりに踊るさまを

 

見世物を見るように

覗きに来る

 

 

そんな人がいても

悪くはないかな

 

 

何故かそんな気がし始めた

 

 

 

ひとまず踊り狂うのに飽きて

へたり込んでしまった私

 

最初は多分

様子を見ていてくれるだろう

 

 

でも、そのうちまた

誰も来なくなる

 

 

本当は

たった一人のために作った森

 

でも、

そのたった一人が来ないなら

 

私は敢えて見世物になってでも

この森で真っ赤になりながら

 

どこの誰とも知らない

見知らぬ人のために

 

踊り続けようか

 

 

誰も訪れないよりは

ずっとずっとマシだもの。

 

 

 

 

ねえ

今日も踊っているよ

明日も踊っているよ

 

だから

私を見に来て

 

 

たとえあの方が来なくても、

 

いつまでもいつまでも

あなたが来るまで

 

涙でぐしょぐしょになりながら

血でベタベタになりながら

 

 

最高の笑顔で笑って

 

あなたが来るのを待ってます