私が真っ赤な血を吐きながら
踊りながらこの森を染めているうちに
いつの間にかこの森に
予想外の人が来るようになった
およそお呼びでない
全く想定していない
ある意味邪魔でさえある
予想外の人が来るようになった
でも、どうせあなたが来ないなら
狂った馬鹿の私が
血溜まりに踊るさまを
見世物を見るように
覗きに来る
そんな人がいても
悪くはないかな
何故かそんな気がし始めた
ひとまず踊り狂うのに飽きて
へたり込んでしまった私
最初は多分
様子を見ていてくれるだろう
でも、そのうちまた
誰も来なくなる
本当は
たった一人のために作った森
でも、
そのたった一人が来ないなら
私は敢えて見世物になってでも
この森で真っ赤になりながら
どこの誰とも知らない
見知らぬ人のために
踊り続けようか
誰も訪れないよりは
ずっとずっとマシだもの。
ねえ
今日も踊っているよ
明日も踊っているよ
だから
私を見に来て
たとえあの方が来なくても、
いつまでもいつまでも
あなたが来るまで
涙でぐしょぐしょになりながら
血でベタベタになりながら
最高の笑顔で笑って
あなたが来るのを待ってます