私の愛する
私の愛する片翼へ
藤色のつばさへ
ごめん
ごめんね
貴女が其処にいることを
私は祝ってあげたかったの
貴女が私達と一緒にいてくれることを
私は感謝したかったの
生まれてくれて
出会ってくれて
仲間になってくれて
今までの時を共に過ごしてくれて
ありがとう
大好きだよ
その思いを伝えたかったの
でも
私は声のない鳥
囀ることは出来ない
そして馬鹿だから
この気持を
私が直接伝えることより
私の愛するもうひとり
私が、私の声を
代わりに歌ってくれると
一人勝手に信じてた
私じゃない他の人に
託してしまった
わかってる
みんなを傷つけたのは私。
私が一人で勝手なことをして
自分で一人で傷ついて
つばさも
声も
傷つけた
ごめんね
ごめんね
ごめんなさい
私の愛する片翼へ
そして
私の愛するこの気持
勝手に託してしまった貴女
ごめんね
ごめんね
ごめんなさい
それでも
それでも
それでも
お願いだから
私のために
私の愛する宝物
私の愛する片翼へ
私が欲しくてたまらない
欲しくても欲しくても手に入らない
声を
どうか
声を
どうか私の宝物へ
私のために
祝いの歌を囀って下さい
どうか