真夜中の
ドンキ帰りの
帰り道
寒さに自転車軋むよな
ペダル音だけ聞こえてる
ふと、遠くから
場違いに大きな猫の声
なーーーーごろごろごろごろ
なーーーーーーごろごろごろごろ
甘えるような
誰かを呼ぶような
でも
外よね?
外よね?
寒波の夜
どうも外から
猫の声
心なし
声の最後が震えてる
外…よね?
震えるような
泣いてるような
そんな声に聞こえてしまう
この寒空に
絶対外から
猫の声
探し出して
暖かい場所につれて帰ろうか
そんな事ができるはずもなく、
私達は
ただペダルを漕いで
その場を離れるしかなかったんだ