生まれた場所が違った
育った場所が違った
ある時あんたを見つけて
何度もチューニングを重ね
やっとカイセンが開いた
私達の始まりの日
いつでも右側にいる
あんたの右肩に乗ってる
あんたに重さは感じられないけれど
ずっとソコに居るんだ。
このまま
このまま
このまま
私達はきっと
旅立ちの日をいつか
いつか迎えるだろう
同じ日
同じ時間
同じ分
同じ秒
今まで触ってやる事も出来なかった
私は
あんたは
仲間たちは
きっと
その時初めて手を取って
手を取り合って
旅立ってゆく
今まで一度も触れなかった
私の左手を手にとって
今まで一度も触れられなかった
あの娘の右手を手にとって
私達の結末は
私達がそっちへ行くんじゃなく
あんたがこっちに来るんだろうね。
両手をとって
お腹に抱えて
私達が旅立つときは
秒の秒まで
一緒だよ
旅立ちの時
あんたはこの…
硬い
オシイレのフスマを…
ようやく開けて
こちらに入ってくる
その時初めて私達は出会い
そして飛び立つんだ
両の手と手を取り合った
私達を翼にして
ソラヘ