めっきり寒くなった 秋の夜
もう薄着じゃ外には出られない
時が流れゆくのは早くて
夏を忘れる前に
季節は冬へ向かっていくけど
ねぇ、聞いて?
今年は冬眠しないんだ
ねぇ
今年は寒い中
冬眠しないで春を待つ
秋の夜長を寝ないで過ごすの
あんただけ。
私たちは
ただ春を夢見て
もうこの秋の夜から
長い眠りにつくよ。
いつものようにあんたの背中にもたれながら。
そうなの。
ねぇ。
たった一人で
春を待つ。
たった一人起きて
春を待つ。
私たちは思うんだ。
秋の終わりから始まった
長い眠りの向こうに
ようやく
ようやく
…ようやく
あんたの望む春が来ることを
今度こそ
今度こそ
…今度こそ
あんたの望む春が来ることを
温かいオシイレの中
あんたの背中が冷えないように
あんたの背中にもたれながら
長く眠りながら
そんな夢を見るよ…
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本家「サウンド・コンシャス」ブンブンGMの同名コーナー宛に
送った作品です。
私のブログを長くお読みの方なら
神崎友人会の会長は
病によって、
人の手によって
ぶっ壊されてしまったことはご存知かもしれませんが、
それでもうちの会長は、再び活動を開始しました。
それに対して
うちの会長へのエールとして、
会長の「負の勘定の肯定」と
この文章を捧げました。
以下、
この作品を送った際にメールに添えたコメントです。
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ついさっき放った【毒】が
うちの組長への慰めなら
今しがた書き終えた【これ】は
うちの組長へのエール。
自分のため
家族のため
友人のため
凝りもせずまた戦い始めた
組長へのエール。
本当は私たちは
毎年冷たくなってしまう「あんた」の背中さえ
温めてあげられないけど
いつの日か
それが叶う日が来ることを
組長に任せっきりだけど
その背中にもたれながら
祈ってます。