傷と空と罰 | Forest

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なんか詩とか描いてます

予定にはなかった

もうすっかり痛みと痒みがないまぜの傷が

 

顔から喉に広がって

 

眠る薬を凌駕して

 

あんたを眠りの夜から引きはがす

 

 

オシイレの向こうからは

痛みも痒みも伝わってこないけど

 

眠れない焦りと

 

起きていてもすることのない時間と

 

感じているであろう苦痛の[印象]だけが

 

タマリバの冬の夜を支配している

 

 

夏から秋

秋から冬

 

溜まったストレスが吹き出した

 

もうこれで全部吹き出してしまえれば…

 

 

あと幾夜苦しめば

 

私達の冬の戦いが始まって

 

あと幾夜苦しめば

こいつは安らかに眠れるだろう

 

近くの

遠くの

 

オシイレの中から

 

代わってやりたい気持ちだけが

まだ雪には遠い冬の空に虚しく

 

 

ね?

 

だからね

 

 

同じ空の下にはいないの

 

私は

 

私たちは

 

 

たったひとり

こいつと同じ空の下にもいない

 

 

そう考えると

あなただってきっと

 

同じ無力感を抱えて生きているはず

 

そばにいたって無力なんだ

そばにいないことは無力

 

 

でも

 

 

 

 

 

その差を詰めきってしまうための春の日を

迎えるために

 

予定外に与えられた罰とだって

戦っていくしかない

 

そうよね?