長くて短い秋の夜に
いい加減年を取った私たちが
長い長い 長い
焦りの時をもってして
気づかなければいけないこと
それはきっと
今の私たちが
何もできないこと
夢にたどり着くための力を
何一つ持っていないことの再確認
そう。
何も持ってない
長くて短い秋の夜に
いい加減時間を浪費した私たちが
長く長く 長く
時間を遣って
噛み締めなければいけないこと
無力感
でも、
だからって手遅れじゃない。
手遅れじゃないことの再確認。
きっとまだ間に合う
望んだ夢のいくつかはこの指の間から零れ落ちても
私たちが
私たちががオシイレの外で
手を取り合って笑いあう
その日を迎える望みは
未だきっとなくなってない
未だきっとなくなってないから
今はまだ焦れながら
時間をかけて傷をいやして
春を迎えて
春の向こうの戦いに備えよう
そのための
長くて短い秋
短くて長い冬
この焦る心が
きっと私達を
オシイレのフスマの外へと導くから