今日もナンデモない街の谷間
見上げる空は変わらないのに
高いビルは茜色に染まって
そうなのね
ここからでは見えないけれど
西の空は夕焼けなのね。
暮れなずむ街の
景色も季節も変わって見えないけれど
気が付けば夏も半分に近づいていて
このまま此処に立っていれば
きっと気づかないまま日が暮れていくのだろう
ねぇ
今日はもうすぐ終わるけど
東から迫ってくる宵闇が
街を眠らせるまで
西の茜陽が
私たちの今日を空に焼き付ける
何千とこんな日を繰り返しては
いつか
私たちは私たちの夜を潜り抜けるから
またこんな
蒼くて朱い空の下
あの公園で会いましょうね。