残してきたもの 残されたもの | Forest

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なんか詩とか描いてます

オシイレのむこうのあなたへ

残してきたものは気がかりですか


ずっとケンカばかりしてる

あの子とやみは気がかりですか


ほっとけばいいのよ

そういうわけにはいきませんか




残されたあなたへ


一つ放り出して
少しは楽になりましたか


残りの二つは

あなた一人で支えきれますか

あなた一人で導けますか

あなた一人で導ききれますか

結局棄てますか?



遠い空から思いは届いていますか



あなたの成し遂げたかったことは

順調に進んでいますか


何が間違ってるなんて

私には知らないし
私にはわからないけど

あなたは自分が正しいと思えますか


それでもなお
休む気はありませんか


あいつの見えない傷から流れている血は
あなたには見えないのでしょうけど

この傷が塞がったとき
残った傷痕を見て


それでもあなたは自分が正しかったと思えるのでしょうか


そんなつもりじゃなかった
でも。

歪な何かに変わっているでしょう


あなたの為の優しさが

歪な何かに変わっているでしょう




最初の予定通りに


あなたが来る前の


最初の予定通りに





あなたの思う場所には辿り着かない


オシイレの前で今も戦うあいつは
どう思ってるかは知らないけれど


あの子の思う場所にたどり着かない
あの子の思う場所になんて辿り着いてやるものか


どんどん冷たくなるあいつの背中の真ん中を
温まりもしないのに

4人で必死に手を当てながら


私は一人

それでもあの子に冷たい激励を吐きながら


歪な何かに変わりゆく葛藤を

ただ見守るしかないんだもの


少しだけ微笑みながら