春を告げる歌が届いた
そして明日
今年の春が生まれます
季節が巡る
再生の記念日
瞳を閉じればみんなの
瞼の裏に居るようで
流れる雲を追いかけて
青い空をとぼう
川縁の桜たちも
小さな芽を吹いて
今年も春が生まれる
たとえ雨が降っても
今年も春が訪れる
たとえ桜が散っても
黙って見つめるだけじゃない
花は実を結び
葉は虫を育て
幾度の寒い冬を乗り越え
いつの間にか暖かく冬を迎える
ゆるぎないやすらぎを授け
幾度の春が死に
幾度の夏が死に
幾度の秋や冬が死に
その度その度
新しい春が生まれ
新しい夏が生まれ
新しい秋や冬が生まれ
明日
新しい春が生まれる
巡る巡る
季節の旅
明日
新しい春が生まれる
そして明日
また新しい旅が始まる
あの頃より少しだけ多くの
かけがえのない
笑顔と共に