タ日は見えないエアコンの効かない 寒い車内から ヨルイロに変わって行く街を見ていた 夕日は見えない キンイロの光は 今日最後の輝き 街道沿いの建物も 樹々も 隣を走る車も ヤミイロの中に映える アカいアカい光点の列が まるで何かの目の様で 私も今はその腹の中 紫と燈のコントラスト 街灯りの星空 もう 夕日は見えない 山の向こうにも