5/8・9の二日間、日比谷公園で「森林の市」が行われました。
林野庁主催のイベントで、市民の皆さんに森林や地方での活動や取り組みを広める事を目的に毎年行われています。
私も、森林インストラクター東京会(FIT)のスタッフとして参加しました。
もしかしたら、お会いしている方もいらっしゃるかおもしれませんね。
FITでは、イベントブースとしてネーチャークラフトの展示販売・体験コーナーを設けました。
その中で、クラフトコーナーにくっついていました。
ぶんぶんゴマ
鉛筆ブローチ
ケムンパ(通称。アカガシの殻斗にゴムを通し、ムクロジの頭をつけたもの。)
製作・体験の指導にあたりました。
クラフトでは、どうしても作る事や遊ぶ楽しさに目を奪われがちです。
勿論、自分で作る事の喜びから、創造性を養ったり道具や手先を使い方を学ぶのは大切な目的です。
さらに、実際に遊んでたのしむことも、愛着から物の大切さを学ぶ良い機会です。
ですが、
森林インストラクターとしてネーチャークラフトを通じて何を伝えるか。
というと、自然素材の素朴さ・温かみに触れて親しむことであったり、そこから生まれる興味を育てたり、「森の案内人」としての役割が加わります。
ちょこっとハードルが上がりましたね(汗;)
そんな指導を受けつつ、触れあいの中から学ぶことの多い二日間でした。
合間を縫って、グルッとまわってみると結構知らない事があるものです。
バオバブの実の実物なんかもありました。実際少し食べてみましたが、なんとも不思議な味でした。
私は、結構好きです。
気になったのが、「生きものマーク」です。
http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kankyo/100331_1.html
これは、農林水産業の営みに関わりながら、豊かな自然環境を創出する取り組みです。
まさに、生物多様性を暮らしの中で実現していこうとする活動だと思います。
その中には、朱鷺などの希少種を目標種に掲げるもの、身近な生物との共生を目指すもの。
さらに、生態系の一部として考え、地域・さらに流域を巻き込んだ取り組みも見られます。
環境に対して、何かできるの?
そんな声への答えの一つになりうるものだと思います。
まずは知る事。興味関心を持ち、学ぶこと。
次に、評価し、活動すること。
さらに、分かち合い、広げること。
血の通った「生活者」としての声こそが、本当の地域の力となる。
そんな大きな流れを感じるこの頃です。
始めは、ほんの小さな声かもしれなくても、確実に自然は応えてくれます。
そんな囁きを“お伝えする”。
それが、「森林インストラクター」として私のできることだと信じています。