【 立夏の薬膳(1) かぶと里芋の菊花煮 】
春に高ぶった「肝」の気を整える働きのある菊花を加えた出汁で、かぶと里芋を煮込んだ煮物です。
土用明けには、弱った胃にさらに負担がかかるような刺激の強い味付けよりも薄味を心がけましょう。
今回は、「脾」を補い、働きを整える薬膳メニューをご紹介します。
かぶは、脾胃の働きを整え、消化を促します。
上がった気を下ろす働きや解毒の働きもあります。
さらに咳を鎮める働きもあるので、咳が苦しい時にもオススメの食材です。
里芋は優しい味わいで、かぶとの相性は抜群です。
解毒の働きで、老廃物や病邪を体から排泄するのを促してくれます。
化痰作用もあるので、痰が詰まる時などにもオススメの食材です。
■ 材料(2人分)
・かぶ:2個
・里芋:2個
・にんじん:5cm
・なつめ:2個
・干ししいたけ:2個
・菊花:3個
A
・だし汁:500ml(だしパック1個)
・白だし:小1.5
・薄口醤油:小1
・甜菜糖:小1/2
・塩:少々
・片栗粉:適量
■ 作り方
1. 350mlの水に干ししいたけ、なつめを入れ一晩置く。戻した干ししいたけの石突きを切り落とし、しいたけを千切りに、なつめを3等分する。
2. 菊花をポットに入れ、お湯を150ml注ぎ菊花茶を作る。
3. 1.を戻し汁ごと鍋に移し、2の菊花茶を加え、だしパックを加え、弱火で煮る。
4. 里芋を食べやすい大きさに切り、酢水に浸け酢水で下茹でし、ある程度火が通ったら取り出し、3の鍋に加える。
5. にんじんを輪切りにして、鍋に入れる。
6. かぶは皮をむき8等分にする。茎は5cmくらいに切り、鍋に入れる。
7. 里芋が柔らかくなってきたら、かぶを鍋に加える。かぶも火が通ったら、水溶き片栗粉でとろみをつけ、器によそう。
