【 冬至のコラム 風の時代の道しるべ 2024年の展望予測 】

 


西洋占星術のお話です。

令和5年(2023年)もあと数日を残すこととなりました。

来年2024年~2026年の3年間は、社会を動かす外惑星が次々に星座を移動して行きます。

幕末「大政奉還」から「明治維新」へと進んだように「常識」や「価値観」が大きく変化していくことでしょう。



まだまだ犠牲と痛みを伴う破壊と再生は続きます。

時代は上書きされ、過去の常態に戻ることはないでしょう。

 

ここ数ヶ月間、人々の関心は海外との関係や投機、宗教などに向かいそうです。

間接的ではありますが、事故や戦争などのニュース映像からは無意識のうちにストレスを与え続けられます。

繰り返される過度な情報は、意識して断つ必要があるかもしれません。

もやもやとした不安な気持ちを受け入れながらも、今自分にできることに集中しましょう。

 

年初2024年1月21日、破壊と再生の星・冥王星が水瓶座に本格的に入ると、所有やステータスに価値を置く「地の時代」がいよいよ終焉を迎え、自由と平等、博愛主義をベースとする「風の時代」が浸透していくことになります。

その流れから、時代の意識は「透明性・公共性・社会性」が高いという領域へとシフトします。

コンプライアンスの厳格化に伴いテレビ離れは進み、映像や情報も個人の自由な選択となり、多様化とともに「お茶の間」「大衆文化」は廃れていく傾向になりそうです。

 

4/22には、改革の星・天王星と拡大と幸運の星・木星が牡牛座で重なり、新たなビジネスモデルが発展の機運に乗ります。

近年流行した「何もしない人」や「レンタル彼氏」のように、様々なジャンルで独自形成されたシステムが生まれやすくなります。

特定の人に向けた限定ビジネスやニッチな事業形態など、新たなビジネスモデルが展開されていくことでしょう。

 

反対に時代の流れに合わない経済活動や企業活動は解体されたり、軌道修正を余儀なくされていく傾向にあり、中には生き残れずに淘汰されていくものもあるでしょう。

ジャニーズ問題やガーシー事件など業界の癒着や忖度などが表面化し、国際問題になるご時世が時代の変革を物語っているようです。

昭和なら暗黙の了解のもと、葬り去られていたことでしょう。

まだまだ古い時代の膿を出す必要があるため、今世間を騒がせている自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件のように今後も秘匿事項の暴露などは続き、社会通念や規範も書き換えられていきそうです。

 

個人も同様に、手放すべき概念や蓋をしてきた本当の気持ちに向き合うよう促されます。

それは新しい時代に向けて、詰め込み過ぎて飽和状態になっている思考や人間関係を一旦整理し、生活環境や心に余白をつくる必要があるからです。

今後それぞれのタイミングで大きな変化の流れに対応すべく、古い価値観を手放していくことになるでしょう。

マインドフルネス・リトリート・瞑想など、心身を浄化して癒すことが一般的にも広く意識されていきそうです。



遅くても来年前半までには、身体感覚を取り戻すように五感を使いながら、今まで後回しにしてきた自分自身を労わり、回復させておきましょう。

特にデジタルデトックスや自然に触れること、食事は大切です。



本来の自分自身を取り戻すには、これまでの選択から少し離れてみることをお勧めします。

自分を制限する枠組を見直す機会にもなるでしょう。

 

前回の冥王星・水瓶座時代には、「アメリカ独立戦争」や「フランス革命」が起こりました。



その時「フランス革命」では貴族から市民へと権力が移り、今回は人から人工知能などのテクノロジーへと移行していくのかもしれません。

それに勢いをつけるのが、5/26に拡大と幸運の星・木星が双子座に移動することであり、急激な科学技術の進化に目を見張るような時代に突入します。



現状はまだ、生成系AIなど人工知能の活用方法、規制や情報管理、著作権の取り扱いなどのルールを構築している段階ですが、先々にはすべての年代・立場の人が便利に使いこなせるよう創意工夫され、生活を豊かにしていくでしょう。

 

それでも、9/2~11/19の期間は冥王星が再び山羊座に戻るため、一時停止的に軌道修正の時間が設けられます。

この2ケ月間が「地の時代」の残ったテーマを完全に終了させる正念場となり、再構築にギアがかかりそうです。

また、現時点においても人手不足が深刻化の一途をたどる中、物流・運送業界をとりまく「2024年問題」、翌2025年には団塊世代800万人が75歳以上となり、医療費や年金財政が危機に陥る「2025年問題」が待ち受けています。

今後益々、社会の中で思考格差・経済格差は拡大する傾向にあり、リスク管理をしながら未来の種を仕込む必要に迫られます。

「人生100年時代」を迎え、「働き方改革」を考慮した「AIに代替されていく社会」、世界の懸案は「地球温暖化」「SDGs(持続可能社会)」「紛争の調停」など山積しています。

地球規模でパワーバランスの駆け引きが行われている渦中においては、常に現状を疑い、自分を変革させる思考を持つことを意識しておきましょう。

 

来年5/26に拡大と幸運の星・木星が入宮する双子座は、知的好奇心や情報収集、コミュニケーション、SNSの発信などを得意とします。

軽やかに時代を先導するこの星座に導かれ、地域活動やボランティア、立場や環境の異なる人々との交流を楽しむコミュニティへの参加などを試みても良いかもしれません。



時代はピラミッド型の縦社会から、多様性に満ちたフラットな横のつながりへと移り変わっていきます。

今は「自分の価値や得意分野」を明確にして、「自分ができることで他者のニーズに応える」ように努め、「自分が社会に貢献できることは何か」を考えておくと良いでしょう。