【冬至の薬膳 ゆずのアレンジ】
冬の閉塞感を破るのが、柑橘類など香りのよいものたちです。
柑橘の皮をむく時、気分がすっと軽くなるのを感じるかと思います。
この働きを漢方では理気(りき)と呼びます。
「気」とは全身を巡るエネルギーです。
不足しても、流れが悪くつまっても不調を起こします。
「気分が鬱々してやる気がわかない」「忙しくてイライラする」「胸やお腹が張って苦しい」のは、気がつまっている証拠です。
こんな時には、柑橘の力を借りましょう!
みかんやゆずなど、柑橘の果肉は「涼性/甘味・酸味」で熱を冷ます力があり、気を巡らせ、食欲を増進します。
皮は「温性/辛味・苦味」で気を巡らせ、余分な水を解消します。
みかんの皮を干したものは陳皮(ちんぴ)といい、気を巡らせる生薬として古くから使われています。
胃腸の調子も整えるので、お茶などに加えてもおいしくいただけますよ♪
●簡易ゆず茶
(1)ゆずの皮をすりおろしたもの小さじ1とハチミツ適量を合わせたところに、お湯200ccとゆずの果汁大さじ1杯を加える。
(2)かぜのひき始めや疲れが気になる時におすすめ。
●簡易ゆずピール
(1)ゆずを横半分に切り、種を取りながら薄く半月に切る。
(2)ゆず1個に対して大さじ4~5のきび糖を和えて1時間なじませる。
●ゆず入りほうじ茶
(1)湯のみ1杯のほうじ茶に、ゆずの皮をすりおろしたものを小さじ半分加える。
(2)お腹が冷えている時や吐き気がする時におすすめ。
(3)気分がすぐれない時のお茶請けにおすすめ。


