本日は、「清明」。

 

清明とは万物が清らかで生き生きとした様子を表した

「清浄明潔」という言葉を訳した季語です。

花が咲き、爽やかな風が吹く頃です。

万物が清らかで新しい氣(き)に満ちています。



年度を跨ぎ、生活に変化が起こりやすい春は「肝気」が高ぶり、消化吸収を担う「脾(ひ)」をいじめてしまいがちになります。

そんな時には、白粥にさっと茹でたチンゲン菜や菜の花と桜花の塩漬けを添えると、食卓が華やかになって気分が上がります。

彩りを加えたお粥で胃腸をいたわってあげましょう。



桜は花と葉には咳をやわらげ、解毒する働きがあるとされています。

漢方薬に生薬として配合されているのは、桜の樹皮です。

名前を桜皮(おうひ)といい、こちらも熱をさまして解毒する働きがあります。

江戸時代の外科医、華岡青洲(はなおかせいしゅう)が考案したといわれる十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)という漢方薬に配合されており、急性の湿疹や蕁麻疹などに使われます。