本日は、「春分」。

 

日天の中を行て昼夜等分の時也(暦便覧)

 

昼と夜がほぼ同じ長さになる日。

自然をたたえ、生物を慈しむ日とされています。

春のお彼岸の中日です。

 


中医学の古典の黄帝内経『素問・至真要大論』では、春分は「謹んで陰陽の所在を察してそれを調節し、その平衡を期する」と述べられています。

昼夜・寒暖を等分しているため、その変化に応じて人体の陰陽もバランスのとれた状態を保つように努めましょうということのようです。

 

昼夜・寒暖を等分している「春分・秋分」は、「陰と陽」が入れ替わるところであり、「中庸(ちゅうよう)」の日です。

「中庸」とは「極端に偏らず、常に中間に位置する」ことを言います。

 

例えば今日は、外側(物質的世界)と内側(自分の内面、精神性)両方を整えることだったり、

日々の生活の中においての「食事」や「身体と心のバランス」に意識を置いてみたりと、

自分自身の陰陽を整えて「中庸」を意識する日にしてみては如何でしょうか?