朝晩の暑さが幾分和らいできました。
過ごしやすくなる秋口ではありますが、気を緩めず、楽しみながら養生したいものですね。
秋の身体は、厳しい夏の暑さを乗り越えてきました。
きちんと水分補給していた人でも、夏は発汗とともに気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)が損傷しています。
潤いも、潤いを生み出す力も低下しているので、きちんと補ってあげましょう。
肌も呼吸器もぷるぷる!
【 ソルティ梨ゼリー 】
潤いを補い、呼吸器粘膜の乾燥を防ぐ梨に、肺を潤し咳止め効果もある蜂蜜を加えたさわやかなゼリーです。
塩を一つまみ加えると、発汗で失われたミネラル分を補えます。
ゼリーは、寒天やアガーではなく動物性のゼラチンを使用するのがカギ!
ゼラチンはコラーゲンの塊ですから、夏疲れでしぼみがちな肌に、ハリ・弾力を与える効果が期待できるでしょう。
【材料】 (作りやすい分量)
・梨…1個
・レモン汁…大さじ1
・はちみつ…大さじ1
・グラニュー糖…15g
・水…適量
・粉ゼラチン…5g
・塩…ひとつまみ
【作り方】
①梨は皮をむき、芯をとってミキサーにかける(すりおろしてもよい)。
粉ゼラチンは少量の水でふやかしておく。
②①に水を加えて500mlにし、レモン汁、蜂蜜、グラニュー糖、塩とともに鍋に入れる。
弱火にかけ、かき混ぜながらよく溶かす。
③火を止めてからふやかしたゼラチンを加え、混ぜ合わせる。
④粗熱がとれたら、冷蔵庫で冷やし固める。
梨は、秋口の潤い対策に非常に効果的です。
中医学では、のどの乾燥や咳、咽頭炎などの治療に「五汁飲」という薬を使うのですが、その中には蓮根、慈姑(くわい)などの搾り汁とともに梨汁が使われます。
みずみずしい梨は、こもった熱を冷まし、失われた潤い成分を補う薬膳食材です。
これからいろいろな品種が出回りますから、おいしく食べながら潤い補給したいですね。
ゆるめのゼリーにすれば、冷蔵庫で冷やして「飲むゼリー」になります。
杏仁豆腐にのせた画像はこちら↓
咳止めにいいとされる杏仁(きょうにん)との組み合わせは、乾燥の季節の粘膜ケアに最適!です。
好みのフルーツをのせれば、贅沢な薬膳スイーツになりますよ♪



