今日は、「小満」。


“ 万物盈満(ばんぶつえいまん)すれば草木枝葉繁る(暦便覧)


すべてのものが次第に成長して天地に満ちる頃。

秋にまいた麦などが順調に育っているのを見て、ほっと一安心(少し満足)したよう

です。

ようやく暑さも加わり、梅の実がなり、田植えの準備を始める頃でもあります。



梅雨入り前に【 夏の食養生の基本 】をお伝えしますね。

ご参考になれば幸いです。

 

 

(1)苦みを摂る

   苦みには余分な熱を取る働きがあります。(ゴーヤ、緑茶、菊花など)

 

(2)淡味を摂る

    五味以外に淡味というものがありますが、これは「湿」を取り除いてくれます。

   (冬瓜、キュウリ、スイカ、緑豆など)

 

(3)酸味を摂る

   「酸甘化陰」といって酸味と甘味をあわせると陰が補われ、渇きが緩和されます。

また、酸味には収斂作用があり、汗のかき過ぎを防ぐ効果もあります。

  (梅干し、レモン、酢、山査子など)

 

(4)潤肺を心がける

  夏は心陽が高まって熱が生じるので、肺陰が過剰に相克されて消耗しないように肺を潤しておくことが必要です。

  (梨、イチジク、ナッツ類、百合根、白キクラゲ、牛乳など)

 

 

夏、体内では気血の巡りや新陳代謝が活発になります。

夏の暑さを嫌がらずに、日中、特に陽が高くなる前の午前中はしっかりと活動しましょう。

気持ちを外に向けて楽しく過ごすことが大切です。