2月23日は今上天皇陛下のお誕生日です。
「浩宮」の称号は儒教の経書の中で特に重要とされる四書五経のうちの『中庸』第32章にある「浩々たる天」より、「徳仁」の名は同じく「聡明聖知にして 天徳に達する者」を典拠として
昭和天皇が命名されました。
世界には27の王室がありますが、歴史の長い王室トップ5の1位が日本、2位がデンマーク、3位がイングランド、4位がスペイン、5位がスウェーデンの順です。
我が国の初代は紀元前660年に即位した神武天皇なので、今上天皇は125代目になります。
日本の皇室は約2700年も続き、世界に唯一残る「皇帝(emperor)」となっています。
30年にわたる上皇陛下の元号「平成」には、「平和の達成」という意味があるそうです。
新しい元号「令和」は、万葉集にある(漢文での序)「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして 気淑(きよ)く風(かぜ)和(やわら)ぎ、...」という文から採り、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味を込めている、とのことでした。
出典は、第5巻に収録している「梅花の歌(梅花歌三十二首并せて序)」から引用されました。
初春令月、気淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香
(新春の良き月、空気は美しく風は柔らかに、梅は美女の鏡の前に装う白粉の如き香りを漂わせている)
日本の古典を由来とした理由は、「日本が持つ四季折々の自然や文化を、後世に残したい」という当時の安倍首相の想いによるものといわれています。
「春の訪れを告げる梅の花のように、明日への希望と共に、一人ひとりが大きく花を咲かせられる日本でありたいとの願いを込めた」との事です。


