明日4月5日は、昨年亡くなった俳優・歌手である三浦春馬さんのお誕生日です。
命名には「(1990年)午年の春に生まれ」、「天空を元気に駆け上がっていく駿馬のように」という意味や願いが込められていたそうですが、
余りにも早く天へと駆け上がっていってしまいました。
屈託のない笑顔が印象的な人でした。
彼の代表作の一つにミュージカル「キンキーブーツ」があります。
英国ロンドンで閉鎖寸前の家族経営の靴工場を継ぐことになった二代目社長チャーリーが、再起をかけてドラァグクイーンのためのブーツをつくる決意をするというお話です。
彼はナイトクラブのナンバーワンドラァグ・クイーンのローラを演じました。
クライマックスシーンでチャーリーを演じる小池徹平さんが「皆さんに成功の秘訣を教えようと思います!」と語ります。
すると、ローラを演じる三浦春馬さんが「みんな12ステップのプログラムは聞いたことがあるわよね? でも12ステップでできることは6ステップでできるの ! 」と語りかけ、この6ステップを歌で伝えるというくだりになります。
「12ステッププログラム」とは、欧米では有名な依存症回復のプログラムです。
1935年に株の仲買人であったビルと外科医のボブという二人のアルコール依存症者によって作られました。
ベースとなっているのは、精神科医であり心理学者であるユングの「人智を超えた偉大なる力への目覚め」という考えであり、その目覚めを維持するために文字通り12の段階を踏んでいくのです。
そして、これを簡略化した6つのステップは以下の通りです。
1. 真実を求めること
2. 新しいことを学ぶこと
3. 自分を受け入れ、他人も受け入れること
4. 愛を輝かせること
5. 誇りを自分の道しるべとすること(信念に従うこと)
6. 自分の心が変われば、世界も変わる
価値観が違う人間同士がお互いを受け入れ合うことで世界は変わり、優しい世界になる。
このプログラムの存在が日本で広まったことは、彼の功績の一つだと言えるでしょう。
また、この内容を改めて見ると「風の時代」を生き抜くためのヒントのようにも思えるのです。
< 追記 >
残念ながらこのコラムは、公式メルマガではお蔵入りとなってしまいました。
彼の死因と、依存性という文言が暗いイメージを与えるからだそうです。
真意は理解されませんでした。
それでも、彼が遺した希望の種をご紹介したいと思い、このブログにUPさせて頂きます。
三浦春馬さん、去年のお誕生日にはまだご健在でしたのに…残念でなりません。
心よりご冥福をお祈り致します。