暑さに対する体の準備がまだ整っていないところにこのような急激な気温変化は応えてしまいます。
今の季節は、体の中はまだそれほど温まっていないのに、気温が上がり体の表面がものすごく暑くなりバランスがとれない状態が多いです。
そして、口が要求するままに冷たいものをがぶがぶと飲んだり、また冷えた食べ物ばかり摂ってしまい、食欲が落ちたり胃や頭が痛んだり、もしくは下痢をしてしまったり、あるいはむくみがひどくなったり、まただるく疲れがとれにくくなったり等々・・・・こんな症状が思い当たる方はありませんか?
これは代謝が悪くなりうまく発汗できず体のどこかに水分が滞ってしまったり、逆に発汗で体の表面は冷えたけれど内部に熱を閉じ込めてしまうことが原因の場合もあります。
こんな時には体の中の代謝を促し、体全体を温めるようなものを摂るようにするのが一番です。
しかし、辛いものや生姜などは発散性が強く、一時的には温めますが持続性はありません。むしろ熱を閉じ込めてしまうこともありますので、ぬるめのお風呂につかるのと同じように、体の中をじんわりと温めてくれるようなものをとるように心がけたいですね。
そうすると、汗を上手にかけるようになり、むやみに冷たいものばかり欲することも少なくなり、自然と代謝を促してくれるものを欲するようになります。
こんな時期は口がほしがるものを摂るのではなく、まずは体が欲しているものを摂るように、普段から体の声に耳を傾けるようにすることが大切ですね。
どうぞ体と上手につきあい、これからの季節を乗り切ってください。
さて、今回ご紹介しますお料理は、我が家の定番とも言うべきはんぺんとカニカマボコを使ったものです。
以前にも書きましたが、はんぺんは白身魚を主原料にしているのでこれをメインにしたお料理をすることが度々あります。
そして何より、煮る、焼く、揚げる、蒸すなどどんなお料理にも対応してくれるのでとても重宝です。
今回は、このはんぺんを卵と混ぜスフレ風に仕立て、カニカマボコ入りのホワイトソースをかけてみました。
スフレを蒸している間にカニカマソースとホウレン草のソティーを作るようにして、三つが同時に仕上がるようにすると熱々をおいしくいただけます。
また、スフレを完全にさましてからスライスし、マヨネーズソースやホットスパイシーソースなどでいただくようにすると冷菜としての一品にもなります。
もちろんはんぺんではなく白身のお魚を使ったり、カニカマボコではなくカニを使えばもっと本格的にはなりますが、どこにでもある手軽な材料でそれなりに楽しんでいただける一品ではないかと思います。


材料 150ccプリン型x2個分
パン粉 大さじ3
牛乳 大さじ3
はんぺん 大1枚(120g)
塩、白胡椒 各少々
卵 1ヶ
白ワイン 小さじ2
カニカマボコ 50g ほぐしておく
バター 20g
薄力粉 20g
牛乳 150cc 軽く温めておく
水 150cc~
レモン汁 大さじ2/3
ホウレン草 1束 ゆでて1,5cmに切る
バター 10g
サラダ油 大さじ1/2
塩、胡椒 各少々
作り方
1)パン粉を牛乳につけておきます。型にバター(分量外)を薄く塗っておきます。
2)パン粉が牛乳を含み柔らかくなったらフードプロセッサーに入れます。続いてはんぺんを手で小さめにちぎって入れ、卵と白ワインも入れます。材料がなめらかになるまで攪拌します。
3)バターを塗った型に2)を空気を入れないように注意しながら詰め、最後に真ん中を気持ちへこますようにします。
4)鍋に型を並べ、型の高さの半分くらいまで水を入れ弱火にかけ12~15分くらい蒸します。真ん中がふくらみ、指で押して弾力があれば取り出します。温かいうちに、指でスフレを中央に寄せるように数カ所空気を入れて型からはがし、ひっくり返して型から外します。
5)フライパンを火にかけバターとサラダ油を入れ、塩少々を加えます。ゆでて切ったホウレン草に白胡椒を少々降り炒めます。
カニカマソース
1)鍋を中火にかけ、バターを入れとかし薄力粉を加え、しゃもじを使いよく攪拌します。
2)粉っぽさがなくなったら、温めておいた牛乳の1/2量を加えます。全体がよく混ざるように攪拌し、続いて残りの1/2の牛乳も加えよく攪拌します。
3)更に水を同じように加えていき、少しさらっとしたぐらいの固さにします。もし150cc全部加えた時点で堅めだったときには、もう少し水を加えてさらっとした固さに調節します。
4)ほぐしたカニカマボコとレモン汁を加えます。
盛りつけ・・・皿の中央に炒めたホウレン草を敷き、その中央に型から外したスフレをのせ、上からカニカマソースをかけます。