久しぶりに南半球、ニュージーランドからです。
よくこちらでは色々なご家庭の庭でレモンの木を見かけます。気温が安定しているニュージーランドの北島では、種類によっては1年中収穫できる物もありますが、一番古いヤェン・ベンという種類は今、収穫シーズンまっただ中です。
レモンのマフィン、レモネード、レモンのマーマレード、メレンゲパイ。使い方が色々あるレモンですが、問題なのは大量に取れすぎてしまう事。そんな時に重宝なのがこの超簡単レシピです。
このレシピにはレモンを丸ごと使い、出来上がりは皮も食べるので、出来る事なら無農薬のレモンをつかう事をお勧めします。又、無農薬のレモンでも汚れが入ると雑味が出るので、たわしでよく洗ってからお作り下さい。
元々レストランで働いていた時に巡り会ったこのレシピ、実はどこの国の物か全く知りません。イメージだとギリシャとかかな?と思うのですがどうでしょう?
出来上がったプリザーブは、冷蔵庫で1年以上持ちます。皮のエグミが残るかと思われがちですが、それは全くありません。使う時には塩だしをして、刻み、パスタやツナサラダ、鶏肉のクリームソース煮、又はバターソースに入れてお魚と一緒にいただくと、それはそれは抜群です。食べ方のレシピは、レモンが漬かった頃のお楽しみです

レモンの量は瓶の大きさやレモンによってかなり変わるのですが、今回は600mlの瓶に大3個半(1個直径7cmほど)ほど入れました。本来は丸ごとを1/4に切ってつめるのですが、今回のレモンはあまりにも大きすぎて瓶に入らなかったので、半分に切って作りました。


レモン(大)・・・4個
岩塩、又は粗塩・・・半カップほど
熱湯
1)レモンをよく洗い、とがった先の方から縦に包丁を入れ、レモンがばれない程度まで大きく十文字に切り込みを入れます
2)レモンの切り込みに塩をたっぷりと入れ込みます。大さじ1-2ぐらいが目安です。
3)瓶の底に塩を少々入れ、レモンをぎゅうぎゅうに、押しながら詰め込みます。レモン汁が流れ出てしまっても大丈夫です。
4)瓶の上2cmを残すまでレモンを詰め、熱湯をレモンが隠れるまで注ぎます。この時に、レモンが浮かないように気をつけて下さい。もし浮いてしまった場合は、お箸などで押し込んで沈めて下さい。
5)蓋を閉め、室温で3日間おきます。一日に一度、瓶を振って塩がまんべんなく混ざるようにします。
6)冷蔵庫にいれ、3週間保管したら出来上がりです。この間も2、3日に一度瓶を振って下さい。
出来上がったレモンの皮は柔らかく、固い部分は全くないはずです。もし固いところがある場合は、もう1週間ほど寝かしてからお使い下さい。2か月目頃からが一番美味しく、皮がすけるほど柔らかくなっているはずです。