鯛そぼろ御飯


鯛のアラが欲しい・・・・

冬はお鍋の材料になるせいでしょうか?この冬はいつものスーパーで全くといっていいほど鯛のアラを買うことが出来ませんでした。

と・・・・先日ようやくアラを見つけることが出来ました。もちろん買い求めたのはいうまでもありません。


アラというと敬遠なさる方も多いようですが、アラといえどそこは「鯛」。だしもよく出るし、和、洋、中どの献立にも適応能力は大。そして味も上々。その上お財布を心配せずにたくさん買うことが出来るのも嬉し~い

でも、やはりアラなのでちょっと骨が多くて・・・しかし、めげることなく見つけると必ず買うものの一つです。

今日はなんの献立にするのかっていいますと・・・実は「鯛そぼろ」を作りたかったのです。

鯛そぼろは、この冬の初め頃から考えていたのですが、今までこの鯛のアラになかなか出くわすことがなくて作ることが出来ませんでした。

今になると、そのときになぜ作りたいとおもったのかは、すでに忘れているのですが・・・なんとなくずっと引きずっていたので、今回作ることでようやくその思いから解き放たれることになりました。


お魚のそぼろというと、甘く赤い色をしたお寿司などによく入っているものを想像される方が多いのではないかと思いますが、我が家のそぼろはそれほど甘くせず、ちょっと塩味をきかせた熱々の御飯にのせていただきます。

鯛も切り身などを使うと手間は省けますが、コストがかかります。そぼろの場合身をほぐしてしまいますので、アラで十分だと思います。また、アラだとコストがかからない分そぼろを御飯の上にたっぷりかけていただけるので満足度がアップします。

そぼろは、ずっと鯛にこだわっていたので、今回は鯛にしましたが、別に「鯛」ではなく「たら」などでもおいしくできます。

今年のおひな祭りには、こんな御飯を作ってみてはいかがでしょうか?

一緒にいただいたものは、

白梅レンコンと人参のきんぴら
赤梅ホウレン草とのりのおひたし
白梅大根と里芋の味噌汁
赤梅奈良漬け


白梅 鯛そぼろ御飯 白梅

材料       3人分
米       2合
醤油      大さじ1
日本酒     大さじ1
塩       小さじ1/2

鯛のアラ    450g
みりん     大さじ3~4
塩       小さじ1/3
醤油      大さじ2    出来れば薄口醤油。色がきれいに仕上がります

作り方
1)米を洗い炊飯器に入れます。醤油、日本酒と塩を入れ水を加え2合の目盛りに合わせます。よくかき混ぜてから炊飯します。
2)鍋に湯を沸かし、沸騰したら鯛のアラを全て入れます。
3)再度煮立ち身の色が中まで白くなったら、ボールに氷を入れた冷水に取り、身が冷たくなったらざるに取ります。このときあまり長く浸けるとダシが抜けるので、手早くします。
4)鯛の皮、骨、血合いを取り除き、ふきんに包みしっかりと水気を絞ります。
5)すり鉢に水気を絞った身を入れ、すりこぎでほぐします。
6)浅めの厚手鍋にほぐした身を入れ、中火にかけます。数本の菜箸を持ってかき混ぜ、乾いてパラパラの状態になってきたら、みりん、塩と醤油を入れよくかき混ぜ、もう少し火を通します。このとき、焦げやすいので絶えずかき混ぜるようにします。味を見て、調味料を加減し好みの味に仕上げます。
7)炊きあがった醤油御飯を丼によそり、上にそぼろをかけます。

*アラを煮立てたお湯はダシが出ているので、熱いうちにこしておくとだし汁として使うことが出来ます。