白身魚のプディング


昨日はクリスマスイヴ、そして、今日はクリスマス。とは言うものの、我が家では世間一般で言われるような盛り上がりもなく、もちろんロマンティックなこともなく、いつもの日常を迎えています。

昨日はお休みという事もあり、親戚の家にお料理持参で行ってきました。一応クリスマスなので、いつもとちょっと違った雰囲気を楽しんでもらえるメニューにしたいと・・・・高齢な叔父叔母の事も考慮し、あまり胃に負担にならないもの、そして前もって準備しておけ持ち運びしやすいもの・・・いろいろ考え、出来たメニューはこれです。


*白身魚のプディング・キノコのソースがけ・・・・タラに卵白を混ぜ蒸し上げたふわふわのプディングに、卵黄入りのちょっと濃厚なホワイトソースを一緒にいただきます。ホワイトクリスマスのイメージで。

*インスタントハムのアプリコットソース添え・・・・お肉を数日漬け込み、風乾してスモークをかけさらにゆっくりと茹でるという本物のハムづくりはなかなか大変なものですが、今回作ったインスタントハムは、至って簡単な作り方で、出来上がったものもハムと茹で豚の中間のような仕上がりになりました。ドライアプリコットの自然な甘みをそのまま生かしたソースをたっぷりかけていただきます。ニュージーランドでは、クリスマスといえばハムがつきものです。クリスマスの期間は、大きなハムの固まりを毎日切りながらいただきます。そんなイメージで作ってみました。

*野菜のパン粉焼き・・・・クリスマスカラーといえばグリーン、レッドとホワイトです。これをブロッコリー、人参とジャガイモをつかい定番パン粉焼きにし彩りを添えました。

他にひよこ豆入りのグリーンサラダ。これは叔母が用意してくれました。

クリスマスイヴ


デザートは、先日作った洋梨のコンポートを添えていただこうとイルフロッタントを作りました。
イルフロッタントとは、卵白を使ったフランスの代表的なデザートです。ミルクと卵で作ったアングレーズソースの中にうかせるくらいたっぷりソースを添え、さらにほのかに苦いカラメルソースもかけ、フルーツと一緒にいただきます。非常に濃厚なデザートですが、洋梨のコンポートのお陰でさっぱり感もありおいしくなりました。

イルフロッタント



今日は、この中から、白身魚のプディング・キノコのソースがけをご紹介します。


材料    22.5x10cmの型1個分

白身魚のプディング
白身魚(タラ)   450g(正味)     皮と骨、筋等を取り細かく切る
生パン粉      カップ1/2
卵白        4ヶ分    2ヶ分ずつに分けておく  
レモン汁      大さじ3
白ワイン      大さじ3
生クリーム     100cc
塩         小さじ1/2
胡椒        少々
ナツメグ      少々

キノコのソース
バター       70g
小麦粉       1/3カップ
牛乳        300cc~
顆粒チキンコンソメ 4.5g    50ccくらいの水に溶いておく
卵黄        3個分
生クリーム     100cc

シメジ       2パック     根の部分をとりバラバラにしておく
バター       10g
塩、胡椒      少々

パセリ       少々       みじん切り

作り方
魚のプディング
1)型の内側にバターを塗っておきます。
2)フードプロセッサーに、細かく切った魚、生パン粉、塩少々を入れ、半分くらいすり身状態にします。
3)次に卵白2ヶ分、レモン汁、白ワイン、生クリーム、残りの塩、胡椒とナツメグを入れさらに撹拌し、滑らかな状態になったらボールに取り出します。
4)別のボールに、残りの卵白2ヶ分を入れメレンゲを作ります。角が立つくらいませしっかりとたてます。
5)魚のすり身のボールにメレンゲを1/3を入れよくかき混ぜます。次に残りのメレンゲの半分を入れメレンゲをつぶさないように全体をよくかき混ぜます。最後に残りのメレンゲを加え、メレンゲをつぶさないようにもう一度全体を底からよくかき混ぜます。
6)メレンゲと合わせたすり身を裏ごしし、筋や固まり等を除きます。
7)バターを塗った型に、途中空気が入らないように気をつけながら裏ごししたすり身を入れ、表面を平らにならします。
8)型をお鍋にいれ、型の半分くらいの高さまで熱湯を注ぎ、中火の弱火くらいの火加減で30~40分蒸します。
9)全体がふっくらとし、真ん中を押して弾力があるよなら出来上がりです。もし、押した指の跡が残るようならさらに5~10分蒸します。鍋から型をだし、型の中に溜まった汁は捨て、そのままさまします。

キノコのソース
1)温めたフライパンにバター10gを入れシメジを炒めます。塩、こしょう少々をふり、シメジが少ししんなりとしたらボールに取り出します。
2)同じフライパンにバターを入れ、溶けたら小麦粉を入れます。かき混ぜながら、小麦粉がバターをよく吸い込み固いクリーム状になるようにします。バター分が多いようなら、様子を見ながら少し小麦粉を足します。逆にばさばさするようなら少しバターを足します。
3)次に牛乳を100cc程加えます。全体をよくかき混ぜ、牛乳が小麦粉に吸い取られたような感じになったら、牛乳をもう100cc加え同じようにかき混ぜます。これをもう一度繰り返し、全体が少し固いくらいの固さに仕上げます。固すぎるようならさらに牛乳を足して調節します。
4)ホワイトソースに顆粒チキンコンソメの水を加え、さらに100cc位の水を足し、ゆるめのソースにし、ボールによけておいたシメジを加え、全体をよくかき混ぜます。
5)次に卵黄を一個加え全体を混ぜ、同じようにして一個ずつ卵黄を全部混ぜ込みます。
6)さらに生クリームを加えゆるめのソースに仕立てます。塩、胡椒で味を整えます。

皿に魚のプディングをのせ、キノコのソースをかけパセリを少々ふりかけます。

今回は大皿に盛りつけましたが、切らずに盛りつけ、好みにカットしながらいただくとか、また、最初から一人ずつに盛りつけたりとアレンジは色々出来ます。

ホワイトソースは自家製にせずに、缶詰を使うと時短で出来ます。その場合は、顆粒コンソメを加える所から始めて下さい。