予約していた青森のりんご園から待ちに待った紅玉リンゴが届きました。
昨年までは5キロ箱を頼んでいたのですが、ジャムだけでなく、お菓子を作ったり、トンカツソースを作ったりしているとジャムにする分が少なくなり例年春頃にはジャムが無くなってしまうので、今年は思い切って10キロ箱を頼んでみました。
早速箱を開けると、真っ赤な艶やかなリンゴが・・・加工用だなんて思えないくらいりっぱです。
そして、リンゴの上には「1週間くらいで使い切ってください」とのメモが・・・
え~1週間以内!!??これは大変です

ということで、日曜日。
予定は詰まっていますが、うまく同時進行でこなせば何とかなるかな~と、しかし現実はそう甘くなく、実際にジャム作りにとりかかれたのは、夕飯後でした。そして、他の家族の手も借り、出来上がったのは夜中の12時をかなり回っていました

疲れ果て、出来上がったジャムを眺める事もなく、後片付けもそこそこに就寝。そして、翌朝、出来上がった瓶の中で輝くジャムをみて、前日の疲れも一気に吹っ飛んでしまいました。毎回のことながら、思わず顔がほころぶ瞬間です。
早速朝食に、前日焼いたパンに付けていただくと・・・おいしぃ~!!味も上々です

今年は10キロのリンゴから5個分を除き、後は全部ジャムにしてしまったので、出来上がった量は500グラム瓶に20本というものすごい量のジャムが出来上がってしまいました。ちょっと多過ぎる気がするけれど・・・しかし、これで足りなくなるという心配は無くなり、しかも、我が家で大人気のアップルシナモンロールも心置きなく作る事ができるので、結果としてはよかったかな!?
我が家で本格的なジャム作りを始めたのは25年程前からです。もちろんそれまでも、季節の果物のジャムを小さな瓶に2、3本作ることはありましたが、1年間貯蔵するというようなことはありませんでした。
本格的に始めた頃は、本を頼りに作っていたのですが、味はいいとしても、できばえとしては輝くような感じには遠く及ばず、その後も数々の本も参考に試行錯誤をかさね、ようやく納得のいくものが作れるようになったのは、10年くらい経ってからでした。それでも時として失敗はありますけれど・・・
リンゴは種類によって全て煮くずれるものと、形が残るものの2種類があります。紅玉やグラニースミスのような青リンゴ系のものは前者のタイプ、そして、ふじ等は後者のタイプになります。そして、前者の方は酸味が強く、後者のものは甘みが強いので、どちらもそれぞれのおいしさがあり、好みが別れる所ですが、形が残るタイプの方がパンに付ける量が多くなってしまい、どうしても早く消費されてしまいます。その為、我が家では、毎年煮くずれる紅玉で作ることが多いです。
今回のレシピですが、これはあくまでも目安です。同じリンゴでも、それぞれ含水率が違うので、その都度様子を見ながら加える水の量の調整が必要です。また、酸味の少ない甘いリンゴを使う場合には、砂糖の量も5~10%減らし、レモンの量を増やした方がいいです。
お鍋は、ステンレス製の出来るだけ厚手で大きめのお鍋を使用する方がうまくいきます。他に、セラミック、ガラス、ホウロウのお鍋等も使用できますが、アルミや鉄等の金属のお鍋は、酸化してうまく出来ないので決して使用しないでください。
保存瓶は必ず煮沸消毒したものを使い、ジャムを瓶に入れたあと、口の周りにジャムが付いていないかどうかよくチェックします。もしジャムが付いている場合は、ぬれたキッチンペーパー等でよく拭き取った上でふたをします。その後脱気をして保存するようにします。これをちゃんとしておかないとカビを呼ぶ原因にもなりますし、長期の保存は出来ません。
リンゴ正味とは、皮と芯を除いたものをいいます。これは、皮付のままのだいたい20%減った分量になりますので、これを目安にリンゴを用意してください。


材料 出来上がり500g瓶8~9本分
リンゴ正味 3kg
水 1500cc
グラニュー糖 1.5kg
レモン汁 1~2ヶ分
作り方
1)煮くずれるタイプのリンゴは、8等分に切り、さらに3mm厚さのいちょう切りにします。煮くずれないタイプのものは、12等分して、3mm厚のいちょう切りにします。
2)鍋に切ったリンゴと水を加え、ぐらぐらと煮立ちアクが泡になって出てくるまで、時々かき混ぜながら強火で煮ます。
3)煮立ったら、吹きこぼれない程度に少し火を弱め、時々木べらで底からかき混ぜアクを取りながら、2/3量になるまで煮つめます。途中あまり沸騰が激しい場合には、さらに火を弱めます。
4)温度計をさして100度を超えていたら、レモン汁とグラニュー糖を一気に加え、すぐによくかき混ぜとかします。この時グツグツと飛び散るので火傷には十分気をつけてください。
5)その後は、出来るだけ強めの火加減で短時間で煮詰めるようにします。途中アクを取りながら、焦げないように底から木べらでまんべんなく混ぜます。
6)105度になったら火を止めます。5分したら熱湯消毒した瓶に詰め、脱気をします。