我が家では、リンゴのジャム作りは秋恒例ですが、取り寄せたリンゴ全部をジャムにはせずに、必ず数個残して何かしらのリンゴのお菓子を作ります。

今回は作れるかどうか判らないけれど・・・と思いながらもやはり数個だけ冷蔵庫に入れて保存しておきました。


時間の都合が・・・けれど、どうも食い気の方をついつい優先してしまい、今回はアップサイドダウンりんごケーキを作りました。


リンゴがあればいつでも作れるケーキですが、やはりリンゴが一番出回る季節に焼くのが、もっともおいしい!!

ケーキショップに並ぶ華やかなケーキと違い、ログハウス、温かな暖炉、揺らめくランプの明かりなどなどアメリカの開拓時代を彷彿とさせる・・・あたかもよく知ってるような表現ですが、物語などを通してしか知りません・・・とにかく素朴なカントリーケーキです。

このケーキを焼いているとキッチンが甘いリンゴとお砂糖の程よく焦げた臭いでいっぱいになり、焼き上がるのがとても待ち遠しくなります。

完全にさめ切らず、温かさが残っているケーキに、ホイップした生クリームをかけていただくとまた格別のおいしさです。


ちょっと寒くなってきたこの頃、秋の夜長にお気に入りの音楽でも聞きながら、お紅茶と共に頂いてみてはいかがでしょうか?
きっと、体も心もホワッと暖かくしてくれると思います。



今回は紅玉リンゴを使いましたが、リンゴの種類を変えると、それぞれ違った持ち味のケーキが出来ます。

粉は、海外ではスーパー等で簡単に手に入るセルフライジングフラワーという、薄力粉と中力粉の中間くらいの粉に膨張剤を合わせてあるものを使うとよいのですが、日本では手に入りにくいので、家庭で作れるセルフライジングフラワーの配合で作っています。
もし、その中のクリームオブタータをお持ちでない場合には、それは抜かしていただいてかまいません。

また、この粉は、カップケーキやマフィン等のようにベーキングパウダーを加えて作るケーキに利用すると、いつもとは少し違う焼き上がりになりますので、一度お試しください。



赤リンゴ アップサイドダウンりんごケーキ ケーキ

材料   直径21cmのケーキ型1台分
無塩バター      30g

グラニュー糖     100g              シナモンパウダーと合わせておく
シナモンパウダー   小さじ1/2

紅玉リンゴ      小4ヶ     皮を剥き、7mm厚に放射状にスライス

薄力粉        300g            ベーキングパウダー、重曹、クリームオブタータ、塩を合わせ2、3回ふるう
ベーキングパウダー  小さじ2 
重曹         小さじ1/3
クリームオブタータ  小さじ1    *持ち合わせがない場合は抜く
塩          小さじ1/4 
アーモンド粉     50g     ダマがないようによく混ぜておく

無塩バター      100g    10gぐらいずつに細かく切っておく
黒砂糖        50g     ふるって固まりがないようにしておく
グラニュー糖     25g
卵          小3ヶ      
牛乳         125cc    ヨーグルトと混ぜておく
プレーンヨーグルト  125cc
バニラオイル     2~3滴
ダークラム酒     大さじ1


作り方
1)ケーキ型の底にオーブンシートを敷き、バター30gを底の部分を多めにして内側全体に塗ります。さらに、グラニュー糖とシナモンパウダーを合わせたものをまんべんなく行き渡るようにふります。
2)リンゴを放射状に円を描くように並べます。さらにその上に、隙間を埋めるようにしてもう一段リンゴを重ねます。
3)オーブンを180度に温めます。
4)バターをボールに入れて、湯煎もしくはレンジで少し柔らかくし、さらに、泡立て器で滑らかでふわっとした感じになるまでよくすり混ぜます。次に、ふるった黒砂糖とグラニュー糖を加えよく混ぜ、次に卵を1個ずつ加えその都度よく混ぜます。牛乳とヨーグルトを混ぜたもの、バニラオイルとダークラム酒も加えよく混ぜます。
5)薄力粉から塩までを混ぜたものの半量とアーモンド粉を加え木べらでよく混ぜます。よく混ざったら、残りの粉を2回に分けて加え、その都度練らないようにさっくりと混ぜます。
6)リンゴを敷いたケーキ型に生地を流し込み、表面をならします。ケーキ型の底を手で軽く2、3回たたき生地を落ち着かせます。
7)180度に温めたオーブンに入れ、生地が膨らみ表面に少し焼き色が付くまで約20分焼きます。さらに温度を160に下げ約30分焼きます。
ケーキの生地が型から離れ、竹串を刺して生地が付いてこなければ出来上がりです。もし、竹串に生地が付いてくるようなら、さらに5~10分追加して焼きます。
8)オーブンから型を取り出し、5分そのままおいておきます。
9)型のふちにそってナイフを入れ、大きめのお皿をかぶせてそっとひっくり返します。型をはずし、ケーキの上に付いているオーブンシートもはずします。

*材料の薄力粉から塩までを合わせふるったものが、家庭で作るセルフライジングフラワーです。
*冷蔵庫で保存した場合は、少し電子レンジで少し温めてから召し上がった方がおいしいです。
*焼き時間は様子を見ながら調整してください。