おでん。

$meshi-blo (めしブログ)


「20世紀少年」で有名な浦沢直樹のマンガ"MONSTER"を大人買いしてちびちび読みました。全18巻。

ベルリンの壁の崩壊の前後のドイツが舞台で、天才的・猟奇的な殺人者を追う本格ミステリーということになっています。これは本当におもしろかった。

もの凄く物語は遠大で複雑なのですが、最終的には全部が絡まりあって一つにまとまっていくその過程が、当初からどう見てもこいつが犯人というのがちらちらというか堂々と暗躍しつつ、ちょっとしたカットで「あれ、実はこいつが犯人と思わせて、実はこの人が・・・?」みたいな臭わせ方をして、映画みたいにスッとまた舞台が変化する、という感じ。

登場人物の数もハンパない。そして脇役みんなキャラが立ってて、ストーリーにそれぞれ重要な役割をするんですが、とって付けたような不自然さがない。

決してハッピーエンドではないですが、この作者に共通することですが、もの凄く冷徹な猟奇的殺人のストーリーでありながら、家族愛とか兄弟愛とか人間愛みたいなところが根底にあって、その点は実は個人的にはすごく安心して読めるのです。


家族にも読ませようかと思ったりしましたが、若干成人向けの表現もあり(露骨ではありませんが)、元来テーマ的にも決して父親から勧められるべき本じゃないよなあ、と思って、今のところはストックしています。