商店街はクリスマス商戦一色、流れてくるBGMは古今のクリスマスソングばかりで食傷気味になってしまいますが、個人的にふと、歩く速度を緩めてしまう曲があります。
ルロイ・アンダーソンの「そりすべり」。
題名を知らない方は動画参照。(動画の演奏団体とは無関係。)
題名を知らなくても、「あー、あの曲か」、と思われる方も多いと思います。ホントはクリスマスとは関係ないんですよね。
・・・感傷以外の何者でもないのですが、この曲は学校時代のサークルの定期演奏会のアンコール曲の定番でした。
このサークルは、ほぼその時々の学生達の手で自主的に運営されており、「良識ある大人」の介入は全くなく、と同時に大した「指導」も受けないことから、コンクールの類ではあまり良い成績を収めることはありませんでしたが、初心者にも広く門戸を開けており、コンクールでさえも「下手なヤツは出るな」の選抜もなく、音楽サークル特有のギスギスもない、本当に仲の良い、のほほんとしたサークルでした。
毎年毎年、年末のややこしい時期に定期演奏会を催すのが習わしで(だからこそ「定期」なんですが)、ポップスを取り扱う「第2部」や「アンコール」は自然とクリスマス色の濃い選曲と演出になるのが常でした。割と悪ノリ好きのメンバーで、「第2部」は、公衆良識に反しない範囲で衣装とか視覚効果とか演出を凝らすのが当時は恥ずかしくもあり楽しくもあり。
で、アンコールの最後は、毎年決まってこの曲。
事実上この「定演」で大きな行事は終わりですから、世代交代を理とする学生サークルで、自ずといろいろな感情がこの曲に交錯するわけです。中には、どっぷり運営幹部層として目をつり上げて「あるべき姿論」に口角泡を飛ばしてきた者もいましたし、何故か途中で裏方の面白さに目覚め、照明やら大道具の方に傾注する者もおりました。純粋に必死で練習に明け暮れた者もおるでしょうし、同時にうまいことやってイチャコラするヤツもまぁ、おったわけです。
私自身は、「最後」のアンコールを演奏しながらも、淡々とした思いだった記憶しかありません。サークル運営に主体的に関与したわけでもなく、途中から遅れて入った初心者でしたので、さほどこのサークルに入れ込んだという意識はないのです(ヒマにまかせて練習はやりましたが)。途中入団に際しては下心が少なからずあったことは今では否定しませんが、入ってみたら既に(イチャコラ関係も含めて)人間関係が完成していて、もちろん皆歓迎してくれ、とても仲良くはしてくれましたが、結局最後まで「部外者」感がぬぐい去れず・・・、という感じです。
それでもなおこの歳になっても、この曲を聴くと、あの時のお揃いの真っ赤なプリント・トレーナー(団体名入り(笑))に初めて首を通した時のニオイとか、楽屋で全員で楽器に結びつけた、リボンの赤と緑の色とか、そんな原始的な記憶が蘇ってきて、ついつい、曲の最後まで、雑踏の中で耳の隅にでも聞き届けられるよう、早足のスピードを落としてしまうのです。
ルロイ・アンダーソンの「そりすべり」。
題名を知らない方は動画参照。(動画の演奏団体とは無関係。)
題名を知らなくても、「あー、あの曲か」、と思われる方も多いと思います。ホントはクリスマスとは関係ないんですよね。
・・・感傷以外の何者でもないのですが、この曲は学校時代のサークルの定期演奏会のアンコール曲の定番でした。
このサークルは、ほぼその時々の学生達の手で自主的に運営されており、「良識ある大人」の介入は全くなく、と同時に大した「指導」も受けないことから、コンクールの類ではあまり良い成績を収めることはありませんでしたが、初心者にも広く門戸を開けており、コンクールでさえも「下手なヤツは出るな」の選抜もなく、音楽サークル特有のギスギスもない、本当に仲の良い、のほほんとしたサークルでした。
毎年毎年、年末のややこしい時期に定期演奏会を催すのが習わしで(だからこそ「定期」なんですが)、ポップスを取り扱う「第2部」や「アンコール」は自然とクリスマス色の濃い選曲と演出になるのが常でした。割と悪ノリ好きのメンバーで、「第2部」は、公衆良識に反しない範囲で衣装とか視覚効果とか演出を凝らすのが当時は恥ずかしくもあり楽しくもあり。
で、アンコールの最後は、毎年決まってこの曲。
事実上この「定演」で大きな行事は終わりですから、世代交代を理とする学生サークルで、自ずといろいろな感情がこの曲に交錯するわけです。中には、どっぷり運営幹部層として目をつり上げて「あるべき姿論」に口角泡を飛ばしてきた者もいましたし、何故か途中で裏方の面白さに目覚め、照明やら大道具の方に傾注する者もおりました。純粋に必死で練習に明け暮れた者もおるでしょうし、同時にうまいことやってイチャコラするヤツもまぁ、おったわけです。
私自身は、「最後」のアンコールを演奏しながらも、淡々とした思いだった記憶しかありません。サークル運営に主体的に関与したわけでもなく、途中から遅れて入った初心者でしたので、さほどこのサークルに入れ込んだという意識はないのです(ヒマにまかせて練習はやりましたが)。途中入団に際しては下心が少なからずあったことは今では否定しませんが、入ってみたら既に(イチャコラ関係も含めて)人間関係が完成していて、もちろん皆歓迎してくれ、とても仲良くはしてくれましたが、結局最後まで「部外者」感がぬぐい去れず・・・、という感じです。
それでもなおこの歳になっても、この曲を聴くと、あの時のお揃いの真っ赤なプリント・トレーナー(団体名入り(笑))に初めて首を通した時のニオイとか、楽屋で全員で楽器に結びつけた、リボンの赤と緑の色とか、そんな原始的な記憶が蘇ってきて、ついつい、曲の最後まで、雑踏の中で耳の隅にでも聞き届けられるよう、早足のスピードを落としてしまうのです。