「学習指導要領」という文科省が作っている冊子があります。
その中身は、公立の学校で、これだけは習得させましょうという内容が書いてあります。
一般的に、一流と言われる学校を目指す場合、大都市では、私立トップ校、地方では、公立トップ校を目指すケースが多いです。
福岡では、久留米市に久留米附設という福岡県内の私立トップ校が有りますが、多くは、修猶館高校を始め、学区トップ校を目指します。
この学習指導要領の範囲内でしか、公立高校の入試問題は、出せないことになっています。
つまり、ほぼ出題内容は、限られています。
実は、この学習指導要領の内容は、教科書の2割程度で、いわゆる「ポイント」と言われる部分です。
つまり、公立のトップを目指すなら、このポイントを徹底して習得すれば、大きく合格率が上がるわけです。
しかし、公立学校には、定期考査という習熟度テストが学期ごとに2回(中間・期末)年間5回程有ります。
これは、授業内容の習熟度ですので、真面目に授業内容を覚えているかを試験されるわけです。
この結果は、「内申書」にも影響しますので、おろそかにできないようになっています。
特に公立中学校では、部活も内申書の為に、入る生徒が多いですから、非常に非効率的な学習が行われています。
私が、中学3年生の家庭教師をした時に驚いたのは、分数の足し算ができなかったことです。
1/2+1/3=2/5
と回答する生徒でした。
これは、ハッキリ言って、学校の先生、要は数学の先生が悪い。
教え方が不味い先生がほとんどです。
丸いケーキを6つに分けた上から見た図を2つ書いて、1つは、半分を塗ります。もう1つは、1/3を塗ります。
すると、1つは、3つ分、もう1つは、2つ分ということが分かります。
「合わせて何個?」
「5個。」
「そう。6つに分けた内の5つやね?」
1/2+1/3=5/6
これの意味が分かります。
これは小学校で習う算数です。
彼は、それからほとんど正解するようになりました。
彼は、小学校からラグビークラブに入っていて、小学校の内容が、かなり抜けてたんです。
そこで、彼の穴の空いた箇所を見つけて、埋めていく作業を行いました。
中学校では、小学校の複習をやる教師はいません。
小学校の内容と中学校の内容は、ほとんど重複してますので、小学校の間に、中学校まで教えることができます。
特に算数は、そのまま系統別に小学校から中学校までを教えてしまう方が定着率はいいです。
英語も同じで、一旦すべて教えて、こんなもんだと認識させることが大事ですね。
私は、合格するのに必要なレベルを設定して、余計な勉強はさせないようにしました。
例えば、入試の問題では、トップ校を目指す生徒は解かないといけない問題は、そうでない生徒は解く必要が有りません。
ほっておくと、気分がいいので、解ける問題ばかりやってしまいます。
それは無駄以外の何物でもありません。
日本の入試制度は暗記です。
それも公立は、範囲が決まっています。
つまり、トップ校を目指すなら、失敗は許されない高得点の争いになります。
私立のように学校で習わない問題が出題されることはありません。
全科目ミスが許されない戦いになります。
なので、どんどんできるうちに学年関係なく習得してしまえばいいのです。
大学でも、その学校の出題傾向というのがあって、「赤本」を一旦全部やってみると見えてきます。
まずは目標を立てて、必要なものを準備して、それに集中する。
できるものはやらない。
自分に穴の空いたところの穴埋めをやっていく。
すると、ほぼ埋まった頃には、達成しています。
いかに無駄なものを捨てるかです。
「断捨離」という言葉が流行りましたが、いつも整理しておくのは重要です。
パッと必要なものを取り出せるようにしておくことが大事ですね。
捨てることによって、目的を達成することができます。
私の友人は、東京大学法学部現役合格だけを目指して、ほとんど捨てたそうです。
東大法学部に合格した人の半数は、早稲田や慶応を落ちてるそうです。
どちらも合格する為には、さらに勉強量が必要です。
精神科医の和田秀樹先生によれば、「地方の国立大よりも東大の方が合格し易い。」とまで述べられてます。
実際に、「受験は要領」という本通りに実行した人が、偏差値30程度から一流大学に合格されてます。
なので、私は、できるだけ早いうちに、目標の学校を決めて、学年関係なく、習得していけばいいという考えです。
その際に、余計な勉強はしないことです。
今や、一流大学も資格のようなものです。
弁護士資格の為に司法試験を合格するようなものです。
特に、司法試験や外交官試験は、余計なことを勉強すると合格できなくなってしまいます。
橋下大阪市長は、流石の集中力で、短期間で合格しています。
彼を見ていると、スポーツもでき、勉強もでき、素晴らしいのですが、それは集中力だと思います。
短時間で、ポイントを一気に脳に定着させる能力がバツグンなんだと思います。
これは訓練で上げることができます。
七田式の右脳開発プログラムで、ゲームしながら右脳を活発化させるソフトがありますが、勉強する前に、5分間程行えば、格段に集中力が上がり、勉強効率や生産性が上がります。
一般の人が、信じられないような結果が出てきます。
普段から、脳の活性化を行うことは重要です。
田舎は、田舎のゆるい時間の流れが癒されるのですが、逆に効率や生産性が低いです。
なので、それを使い分けることが必要です。
時間があるのでゆっくりやるのではなく、できるだけ正確に、短い時間でやり遂げることを意識して行う必要があります。
いざという時に、頭と体がついていかないようになってしまうからです。
過疎の問題も、そこにあると思います。
田舎暮らしというと、多くの方のイメージは共通していると思いますが、都会の人が、田舎にしばらく居たら、飽きてきます。いやになります。
私の考えは、1週間の7日間を5日と2日に分けます。
5日を田舎、2日を都会。
基本は、このようにします。
これを海外旅行であれば、3日間は必要なので、日数を月単位で調整します。
都会にいると、誘惑が多く、物価も高いので、大きく稼いでいる人は天国でしょうが、多くはそうではないと思います。
ならば、平日の5日間は、誘惑のない田舎で、パソコン・ネットを使って稼げる仕事をして、週末は、出掛けて行って、思い切りハチャケル。
マレーシアのボルネオのリゾートのコタキナバルは、野生のオランウータンがいることで有名ですが、自然満載のところです。
最近は、LCCが日本にも入ってきて、気軽に安く移動できるようになりました。
ここに、日本人の仲間で村を作りたいと考えています。
私の自宅からは、東京や北海道よりも宮崎が遠いです。
目の前が、空港なので、千歳空港までは、4時間あれば行けますが、宮崎は、高速道路使っても4時間以上かかります。
つまり、時間効率&生産性を考えないといけません。
日本人の多くは、ITが遅れているために、世界を意識している人が本当に少ないです。
幕末の出島状態です。
かなり海外とずれてる部分が多いです。
逆に、日本の文化がかなり認められ始めていることも確かです。
やはり、世界の人は、日本人は優秀だと認めています。
なので、日本人に来て欲しい国、特に発展途上国は、歓迎される状況です。
実際、日本では当り前の教育ができてないことが多く、マレーシアのクアラルンプールにある日航ホテルの喫茶室のウエイトレスは、注文の時にメモしません。
そして、何度も間違ったものを持ってきます。
しかし、別の喫茶店では、ウェイターがしっかりメモしてました。
やればできるんですね。
この間違えないようにということが分かってない飲食店も多いです。
これは教育ですね。
日本のフリーターや派遣社員が、日本でくすぶっているよりは、役に立つところに行って、収入を上げることを考えてもいいのではないかと考えています。
ただ、そういう環境がないのは理解できます。
私は、香港・タイ・マレーシアを知っていることから、もっと気軽に派遣できるようにした方がいいと思います。
中国人の留学生が、コンビニや大衆酒場チェーン店で働いてますが、とても日本語が上手です。
賃金からすると、日本人よりも中国人を雇う経営者が多いということになりますね。
今、求人率が、1超えたと識者と称する人が、したり顔で言ってますが、日本人の多くは、仕事はなんでもいいわけではないのです。
公共事業の募集が多く、かなりの人手不足です。
働かないと家族が餓死するからと、韓国の工場で働くスリランカ人の友人がいますが、彼は自己犠牲で家族を養っています。
彼とは、スカイプで、下手くそな英語で会話します。
しかし、今は翻訳サービスなどで、簡単な内容は伝わります。
文法的には、かなり間違ってますが、だいたい伝わります。
日本の教育制度は、文部省の役人が、改悪を繰り返し、どうしようもないところまできています。
もう公立学校は廃止するべきだと思います。
私立と塾だけで十分です。
フリースクールをご存じですか?
年間100万円必要です。 高いですね。
例えば、野球ばかりやってきて、甲子園を目指す高校に特待生で入ったが、怪我で、野球部を辞めないといけなくなり、不良になった。
こんなケースは、ままあります。
悪いことをしてほしくない親が、こういう学校に入れます。
そこの先生も同じ境遇だった人がいます。
大人に自分の気持ちを分かってもらえないと、暴走族に入ったり、いろんな悪い事をしたりします。
これらの子どもたちは、犠牲者でもあります。
ましてや、多くの国民は、国の犠牲者でもあります。
ならば、自分で、キチンと情報を取って、間違いない選択をしていくべきです。
現代は、情報が溢れています、しかし、私からするとほとんどがゴミやヘドロです。
その選択ができる能力を高めていくのは、子どもだけではなく、大人もそうだと思います。