2022年秋からの主な動きのおさらい
2022年10月から、2023年1月まで
日米の金利差は大きいのに、なぜ25円も円高になっていたのか!?
10月21日介入前の高値152円あたりから⇒127円台まで円高
約25円
介入履歴
■9月11日 レートチェック
■9月22日(木) 17時頃~ 145円台↓(約5.5円)2.8兆円
■10月21日(金) 23時55分頃~ 151円台↓(約5.7円)5・6兆円
■10月24日(月) 8時35分頃~ 149円台↓(約4.2円)0.7兆円
米CPI発表時からドル円下落相場
■2022年11月10日
米ドル/円はCPIの結果を受け
146.58→140.20 約6円30 円高
今後FRBの利上げが減速に転じるとの見通しからドル売りが優 勢となり、
一時1ドル140円台とCPI発表前から6円程度の円高が進んだ。
■2022年12月20日
日銀金融政策決定会合 YCC変更 サプライズ
10年債の利回り変動幅を±0.5%に拡大
137.44→130.51 約7円 円高
日本銀行は12月19日・20日開いた金融政策決定会合で、事前予想に反してイールドカーブ・コントロール(YCC)の柔軟化措置を決めた。
0%という10年国債利回りの目標は維持しつつも、変動幅を従来の「±0.25%程度」から、「±0.5%程度」へと拡大する。
そのうえで、0.5%での毎営業日指値オペを継続し、+0.5%を上回る10年国債利回りの上昇は引き続きけん制する。
日本銀行が外部からの批判を受け入れたかのようなYCCの修正を決めたのは非常に驚きである。サプライズだった。
■2023年1月12日
米CPI
米国のCPI(消費者物価指数)の結果への反応は正直驚き
事前予想は前年比で6.5%
結果は、予想通りの結果。コア指数も予想通り
普通であれば、予想どおりの結果となれば、相場はほとんど反応しません。
ところが、、、
そこから急激な米ドル安となり、米ドル/円も一気に128円台にまで下落する展開となった。米国の長期金利(10年債利回り)も低下。異常な動き。
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円高終わり~
■2023年2月3日
米雇用統計(1月分)良い結果!
1月分雇用統計を受けて、金融市場ではターミナルレートの見通しを引き上げる動きが広まった。
統計発表前は、政策金利は3月に4.75%~5.0%でピークをつけるとの見方がコンセンサスであったが、統計発表後は5月に5.0%~5.25%でピーク、との見方が強まった。
それを受けて、1ドル128円台にあったドル円レートは、統計発表後に一時1ドル131円台まで一気に(約3円)ドル高円安が進んだ。
米連邦準備制度理事会(FRB)は2月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、2会合連続での利上げ幅縮小を決め、またパウエル議長が現状を「ディスインフレ」と表現したことなどから、金融市場は次回3月のFOMCでの利上げ打ち止めを織り込み、その過程で円高ドル安が進んでいた。今回の雇用統計は、FOMCを受けた金融市場の動きを帳消しにするものとなったのである。